2011年6月12日日曜日

アメリカ経済デフォルト寸前 世界恐慌が現実味


最近やたらと「デフォルト」という言葉を使いたがる傾向があるが、要するに債務不履行のことである。
もっと簡単に言えば「踏み倒し」だ。
簡単な言葉をわざと意味不明な語に換えて曖昧にしたがるのは、日本人の悲しい習性だ。

日本の場合、差し迫っているのが東電の債務だ。そして、いずれかは国債も「デフォルト」になる。

(元記事)米デフォルト危機、世界経済に最大の脅威=地区連銀総裁[06/09]

≪米セントルイス地区連銀のブラード総裁は8日、米政府がデフォルト(債務不履行)に陥ることが世界経済に対する最大のリスクとの認識を示した。ロイターとのインタビューで述べた。≫

小物の発言だが、案外真実はこういったところから漏れてくるものだ。

≪総裁は「米財政問題が適切に対処されなければ、世界のマクロ経済に衝撃を与える恐れがある」と指摘。「米国がデフォルトする恐れがあるというのは非常に危険だ」とし、リスクは東日本大震災の影響や原油価格上昇、欧州債務危機よりも深刻との見方を示した。≫

デフォルトが踏み倒しの意味であることを念頭に置けば、日本が大量に持っているアメリカ国債はとうの昔に「デフォルト」状態である。属国の悲しさで、買うだけ買わされて、売る権利は与えられていないのである。

≪一部の共和党議員からは、オバマ政権に大規模な歳出削減を受け入れさせることができるのであれば、短期のデフォルトは容認可能との主張も上がっている。≫

日本みたいな所はどうにでもなるが、中国やEUやオイルマネーにデフォルトをやったらただでは済まない。

≪総裁はまた、最近のさえない経済指標を受けて、今年の成長見通しを下方修正する公算が大きいと述べるとともに、今月末の債券買い入れプログラム終了後も、米連邦準備理事会(FRB)が緩和政策をより長期にわたって維持する可能性があるとの見方を示した。≫

アメリカは生産する国ではなく、消費する国である。さえない経済指標がさえるようになるには、大量消費が必要だ。つまり戦争である。

≪その上でFRBは、引き締めのタイミングを決定する前に、8月、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で経済指標を 検討することを望むだろうと指摘した。

「データが弱い内容であっても、この先景気が上向くと見込んでもいいが、それには何らかの裏付けが必要だ」として、「次の行動を決定するにあたり、その裏付けとなる情報を得るには時間を要する」と述べた。≫

裏付けとは、「どこかの国に軍事介入する」という意味か?

≪インフレ期待が第1・四半期から低下している点については、早期引き締めの必要性に対する「圧力を一部軽減する」との考えを示した。≫

大震災でがたがたの日本経済だが、円高基調である。ドルが如何に弱いかを物語っている。ユーロもダメで3すくみである。

中国が漁夫の利を得ている構図だが、日本のバブル崩壊のように「肥え太らせてごっそり」作戦の可能性もある。

≪また景気が力強さを増しているとの十分なデータが得られれば、FRBは債券の元本償還資金の再投資を終了することで、 引き締めに着手する可能性が高いと述べた。≫

一見当たり前のことを言っているようだが、実際は空売り・空買いの博打経済である。

これはあくまで絵空事だから聞き流してもらいたいが、大震災の前東電株を大量に空売りしていたら…。

007の映画などでは、陰謀団と大企業が結託する話も出てくるが、実名の団体を出してしまえばさすがに映画は作れなくなってしまう。


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