まずは「『ユッケ』とは何じゃい？」という御仁も多いことだろう。いかにも朝鮮語風の語感である。
ユッケ
≪原語読みでは「肉」はユク（?、Yuk）、「膾」はフェ（?、Hoe）の発音で、連音化して「ユッケ」と聞こえる。「膾」は獣や魚の生肉を細かく刻んだものの意味である。この名前が示す通り、生肉を使った韓国式のタルタルステーキ様の料理である。≫
ということで、膾（なます）のことなのだが、日本では大根など植物系の料理でもこの語を使用している。
日本で食される動物系の膾では魚介類がほとんどである。味噌と和えた「ぬた」料理も多く知られている。
何やらYahoo!ブログ系が喜びそうな「お料理ネタ」になってしまったが、勿論今回のテーマは「食の安全性」についてである。
本ブログではこれまでにも「食の安全性」についてはたびたび取り上げてきたが、「ポストハーベスト農薬」ものが大半だった。農薬でコーティングされているアメリカンチェリーをろくに洗いもせず頬張っている情弱が多いことを不憫に感じて記事にしたのである。勿論「ポストハーベスト農薬」はアメリカ国内では危険すぎるので使用禁止である。しかし、属国に輸出する際にはその限りではない。
彼女と喫茶店で「XXlemon」と青色で毒々しく印字されてある輪切りが付着したアイスティーを美味しそうに飲んでいたあなた、他人のことは馬鹿にできませんよ。
≪ユッケは生肉を食するものであるため、動物の腸などから付着した腸管出血性大腸菌やサルモネラなどに感染する可能性がある。このため旧厚生省は「生食用食肉の衛生基準」（1998年（平成10年）9月11日生活衛生局長通達）により生食用食肉の規格や衛生管理について定めている。しかし、これに基づく生食用食肉の出荷実績がある施設は馬肉とレバーのみであった（2008年（平成20年）、2009年（平成21年））。この基準が遵守されず、多くの加熱用食肉が飲食店の自主判断で生のまま提供されているという。≫
ということで、識者は間違ってもこの手の料理は外食しなかった。本場に乗り込んで「屋台で食べよう」などというのはかなりリスクを伴うことになる。
一般に先進国以外の屋台料理も不衛生だが、加熱してあるだけまだマシだ。
日本の役人がいい加減なことは今更言うまでもない。焼き肉店というとかなり不衛生な環境でも、高熱処理をするイメージが強いからお役所の目も甘かったようだ。つまり、「ユッケ」はかなり「場違いな料理」なのである。
「感染リスク、認識すべき！」 なんと焼肉屋の８割が、ユッケやレバ刺しなどで"生食用"使わず…埼玉 2008/07/07(月)
どうも、焼き肉店は「とりわけ不潔でいい加減なところが多い」と思っていた方が良さそうだ。勿論、店の外観に騙されてはいけない。
しかし、「全部の焼き肉店が危険きわまりない」などと営業妨害な記事を書く意図はない。見ての通り、２割程度はまともな店なのである。どうしても焼き肉を食べたい人は、頑張って安全な店を探してください。
焼き肉店でＯ１５７に感染 群馬県 2008/08/15(金)
隣の埼玉県で騒いでも群馬県には「そんなの関係ない～！」だったようだ。焼き肉店のモラルの程度が知れる事件である。
レバ刺しやユッケなどの生食メニューに「非生食肉」を使用 改善指導を受けるも「ほかの店舗でもやっている」と8割未改善 埼玉2009/07/06(月)
あっ、結局埼玉県もほとんどの焼き肉店は県の指導を無視したんですね。まさに、「日本人にあるまじき」厚顔無恥ぶりですね。
ユッケ、鳥わさ、レバ刺…、“生肉”食いは高リスク 食中毒菌の感染率、鶏は７７倍 2010/02/27(土)
≪ユッケや鳥わさなどの生肉を食べて食中毒になる事例が後を絶たない。東京都で起きる食中毒の３件に１件は肉の生食が原因とみられている。食品安全委員会のリスク評価では、飲食店で鶏肉を生で食べる人は、食中毒菌の一つのカンピロバクターに感染する確率が、食べない人に比べて約７７倍も高いことが分かった。同委員会は「生食を減らすための啓発が重要」と指摘している。≫
指摘はしたが「啓発」などしないのがお役所である。マスゴもとい大手不良報道機関も沈黙。
≪生食の実態を調べようと、都は０９年に２０歳以上の都民千人にネット調査した。ユッケ、鳥わさ、レバ刺しなどの生肉を３カ月以内に食べた人は４０％に達し、若い年代ほど割合が高く２０代では５３％に。都健康安全課は「若者を中心に肉の生食が定着してしまっている」と話す。≫
「情弱は怖いもの知らず」ということだ。
「おまえウンコを食え 」と言えば、大概の人は嫌がるものだが、少し状況を変えてやれば、気にしないで食べてしまうのである。「臓物料理で大腸菌感染をする」というのはそういうことだ。
≪飲食店に生の肉のメニューがあっても、実際には「生食用」の牛肉と鶏肉は現在流通していない。牛肉と馬肉は、厚労省が定めた生食用衛生基準を満たした肉にのみ「生食用」と表示して売ることになっている。だが、０８年度の生食用牛肉の出荷実績はゼロ。鶏肉にはそもそも生食用の衛生基準がない。≫
「生食用牛肉」などをまじめに買う業者はいないのである。 買い手がつかなければ商売にならないので、結局「生食用牛肉」は市場から消滅することになる。
知障右翼の方はとりわけ焼き肉やテッチャンが好きだろうが、これらの事件は諸君が大好きな自民党政権時代の話だからな。
鶏刺し、鶏わさ、牛ユッケ、牛レバ刺し…生肉で食中毒 ネットお取り寄せ人気で増加？ 2010/03/03(水)
ヤバいのは焼き肉店ばかりではない。ネット販売で購入しても同じ結果だ。
そもそも、鳥獣の肉は「熟成」させなければ「旨味」が出てこない性質があるのだから「生食」には高度な技術が必要なのである。
他人任せだとやはり不安だ。自宅で肥育して絞めれば確実だが…。
【韓国】「どうした農心」～農心のカップ麺『ユッケジャン』から幼虫ウヨウヨ 2010/10/23(土)
この手の事件には慣れているはずの韓国でも、これは騒ぎになった。
ユッケ食べた男児が死亡 Ｏ１１１検出、富山・・・肉は東京都内にある食肉処理センターから配達 2011/04/30(土)
今回はチェーン店の配送センターが引き起こした事件だけに、被害が拡大した。
【富山】ユッケ集団食中毒死で焼肉店側「アルコール殺菌で大丈夫と思った」
肉塊の表面を撫でただけでは…。
フーズ・フォーラス社「ロープライスのためには生食用は使えなかった」「罰則あれば売らなかったかも」ユッケ集団食中毒男児死亡
あっ、まだ「生食用」も売ってたんですね。
「罰則あれば売らなかったかも」
焼き肉店経営者のモラルなどこの程度だろう。この御仁がとりわけ低いというわけでもなさそうだ。
≪厚生労働省の基準に沿った生食用の肉を使った場合、ユッケ１皿２９４円という価格は実現できない。 ≫
「焼き肉屋で安すぎるユッケはやばい」ということだが、ボッタクリもあるので、「値段が高ければ安全」という訳でもない。
【ユッケ食中毒】 日本人が今まで焼肉屋で食べてきたユッケ、実は殆どが「加熱用肉」か…夏野剛教授「過剰反応よくない」
「風評被害はよくない」とのご託宣だ。
フーズ・フォ社社長逆切れ「『人殺し』というメールを頂いた。ただ、生食用という肉は流通していない」
今更「人殺し」メールを書いて送るような奴らは知障右翼と同質の情弱どもである。
記事が面白いと思ったら下のリンクをクリックしてくだされ！！
<(_ _)>
→人気blogRanking
0 件のコメント:
コメントを投稿