2011年1月12日水曜日

第四次世界大戦は食料戦争だった!世界中で食料価格高騰 TPP強制加入で日本の運命は…


「第四次世界大戦などと言っても、まだ第三次世界大戦も始まっていないのに、何を寝言のようなことを!」と呆れられそうだが、それは戦争の定義の問題である。米ソが激しく対立していた時代を「冷戦」と呼んでいたが、それを第三次世界大戦と考えることも可能である。
両陣営の境界線上で紛争は勃発したが、米ソが直接戦闘行為に及ぶことはなかった。
しかし、世界がブロック化され、巨額の軍事費が費やされたことに変わりはない。
現実に核武装している国同士が核兵器による戦闘を実行するとは考えにくい。それをやれば共倒れになることくらい子供にも解る。
しかし、相手を屈服させるためには軍事力に頼らざるを得ない。そのジレンマが「冷戦」という形で現れたのである。勝利したのはアメリカだ。敗北したソ連は解体し、地上から消滅してしまった。現在のロシアはソ連を敗戦処理した結果誕生した国家なのである。
終始アメリカの子分だった日本はその時北方領土を取り返すまたとない機会だったのだが、そこは政治三等国の悲しさ。軍事費をアメリカに上納しただけで、見返りは何も得られなかった。

そして、中国が台頭しアメリカと対決姿勢を鮮明にしたことによって、第四次世界大戦が勃発した。前回敗れたロシアも中国に与し、枢軸国を形成しているのである。

食料は石油と並んで以前から重要な戦略物資であったが、ここに至って「食料」の比重がさらに高まるような状況になった。
異常気象が原因と言われているが、人口増加による食料の需要増、中国・インドの輸入国転落などもそれを助長させている。

しかし、もっと重要な要因があった。「投機」である。戦争を起こす真の目的は投機である場合多い。

世界的な食糧不足を見越して、投機家連中は買い占めに走っているのである。
人口過剰の地球は既に大量の餓死者を出ているが、買い占めをしている連中は勿論百も承知である。

武器商人のことを「死の商人」などと言い換えることもあるが、食料を買い占めている連中も「死の商人」なのである。

この手の非情な連中は昔から存在したが、現在も減る状況ではない。どんな連中が投機しているのかは、言うだけ野暮だろう。様々な金融商品に形を変えて、広く庶民もその一翼を担っているのである。


世界が北朝鮮になる! ロシア干ばつで食料危機再来の恐れ


世界的に進行している食糧危機だが、北朝鮮を引き合いに出せば、「暢気な奴でも少しはギョッとするかも…」という意図が見え見えの見出しである。

世界の食料価格が高騰 異常気象、新興国の需要拡大で過去最高に


ドルがますます紙くず化していることも投機に走る原因だ。これといった投資先が見あたらない現状では、比較的手堅い食料関連で資金を運用させようということなのである。

上昇傾向の生活物価、異常気象でさらに不安定に

日本同様食糧自給率が低い韓国では既に物価高騰が発生している。
日本よりも弱体な韓国経済では、原料価格の急騰を企業努力では対応できないのである。

中国、インフレ退治に総力戦…食料価格に上限、買い占めや価格つり上げに罰金など視野

中国は食料高騰の元兇国の一つだが、国内対策としては、独裁政権の強みで、かなりむちゃくちゃができる。役人天国でもあるので、賄賂がものを言いそうだが、国家が統制力を維持している限りは暴動を押さえ込むことができるだろう。

食料価格が高騰しているから、皆でネズミを食べよう

これは2年前のインドの話。結局「ネズミの肉は不衛生」ということで、あまり実行されなかったようだが、いよいよ飢餓になれば、何でも食べるようになるだろう。

【中国経済】 不動産投機抑制で行き場を失った投機マネーが漢方薬市場に大量に流れ込んでいる

食料投機をやっている連中は欧米が主流だが、ここでも中国の台頭が著しい。石油バブルのロシアやオイルマネーなどもこれに荷担している。

【中国経済】 ニンニク価格が投機の影響で「ジェットコースター」のように乱高下

ニンニクなどはご愛敬だが、やはり三大穀物は核爆弾以上の戦略価値がある。

TPP参加で食料自給率は40%→14%に低下=GDPは2兆~3兆円増の試算


菅内閣がアメリカの意向に従って丸呑みをしようとしているTPPだが、これは第四次世界大戦を念頭に置いた、中国包囲網である。
40%しかない自給率がいまさら14%に下がろうが、「既に手遅れ」と考える御仁も多そうだが、40%の自給率があれば、国民の餓死は免れる。現在の日本人は総じて過食傾向にあるから、半分以下に減らしたところで死ぬ心配はない。しかし、14%まで落とせば、死体の山ができそうだ。勿論40%と言う数字にも絡繰りがあることは承知している。しかし、一度下がった自給率を急速に回復するのは困難だ。

国民一人一人が「食料は戦略物資」という認識を持つことが必要である。国民が愚かならば、政府が強権を発しても国民の生活を守る意志が必要なのだが、最初からイヌコロでは話にならない。

防衛を丸投げ、食料も丸投げでは、金魚鉢の金魚と同じである。
田母神氏が嘆く気持ちも解らないではないが…。

田母神俊雄公式サイト

この御仁が今ひとつ信用できないのは、現在のへたれ状況がアメリカの属国であることに起因しているのが明らかなのに、それを脱却する方策を何一つ示していない点だ。
バカウヨども全般にも当てはまることだが…。結局、アメリカに逆らう度胸がないのだろう。

反アメリカを明確に提示している小沢氏の方が遙かにましだ。



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