新年早々「腐ったおせち」をグルーポンが10500円で販売

正月に付きもののおせち料理は、以前は各家庭で作ったものだ。母から娘へと家庭の味が受け継がれてきたのだが、スーパーマーケットの出現により伝統は衰退した。
以前から金持ちは料理屋におせちを発注していたが、庶民もスーパーマーケットでそれなりの値段で購入できるようになった。
バブル全盛の頃は各デパートが豪華おせちの販売を競ったものである。
しかし、暗黒時代に突入して久しい日本国においてはそれも遠い過去の話となってしまった。
豪華なおせちは庶民の前から遠ざかってしまったが、今更手作りに戻れる環境はなく、庶民はひたすら安い出来合いのおせち入手に走り回るようになったのである。
このような状況の中で、今回の事件は起こるべくして起きたと言えよう。

グルーポンで買ったおせち料理が「見本と違う」と話題に！　腐っているという報告も多数

≪共同購入サイトで一気に人気を集めている『グルーポン』にて21000円のおせち料理が、500人の応募が 集まることにより10500円という半額で購入出来る。そんなおせち料理が今話題になっている。≫

格安で話題になっているのではない。タイトルの通り「安かろう、悪かろう」で騒ぎになっているのである。「安物買いの銭失い」である。
『グルーポン』とは名前からして怪しげな雰囲気の会社ですね。

フラッシュマーケティング

≪フラッシュマーケティングとは商品やサービスの提供にあたり、割引価格や特典がついたクーポンを期間限定でインターネット上で販売する手法。一般に24～72時間程度の短時間（フラッシュ）に、集客と販売および見込み顧客の情報収集が行われるという特徴を持つ。≫

格安料金で釣って、宣伝と営業をを購入者自身にやらせてしまおうというアメリカ発の商法だ。しかし、これに類似するものは江戸時代から日本にあったような気もする。

『グルーポン・ジャパン』が、日本で最初にこのシステムを導入しており、日本の大手企業も追随しているらしい。

以下はネットユーザーによる編集。

≪グルーポン・ジャパン

【グルーポンの中の人のTwitterアカウントまとめ】

廣田朋也

瀬戸恵介

小野裕史

社長は外資系という名のアムウエイ商法出身
他の連中は光通信の連中
出資会社はバリバリの光通信

米グルーポンが日本進出、1000万ドルで創業2ヶ月のクーポット買収へ ≫

このネットユーザーがどのような御仁なのかは皆目見当がつかない。
彼以外のネットユーザーも「光通信」をしきりに言及している。
なんか、ヤバい会社なのかな？

光通信 (企業)

…、かなりヤマっけのある会社ですな。ここがからんでいるのか。

≪話題の内容は半額の値段ではなく、見た目のようだ。見本はかなり豪華な内容の4人前おせち料理がサンプル写真。しかし実際購入者に送られてきたのは中身スカスカのおせち料理だったという。品数も33品なのに対して数えてみると25品程しかないとのこと。≫

通販でサンプル写真と実物が極端に違うのは詐欺商法ですね。

≪このおせち料理を販売した『バードカフェ』の掲示板は大荒れしており現在閲覧不可能な状態。さらに客の中には「おせちが腐ってます」、「おせち　腐敗」と苦情を寄せる人も居る。掲示板には「即冷蔵庫にいれて、夕方　来客とともに食べたら煮物はヤバイいたんだ味。鶏肉（手羽元）はもろに腐敗　かずのこは食べられないくらいのまずさ　新年そうそう食中毒は怖いので食べずの処分いたしました」と投稿されている。≫

こちらは詐欺ではなく、食品衛生法違反の傷害罪ですな。

社長　水口 憲治ブログ

水口 憲治Twitter

おせち楽しんで作ってます！当然土壇場でハプニング続出（笑）さあ、乗り越えよう(^ ^)

いずれも遅配には言及しているが、腐敗に関してはスルーしている。
この問題のおせちは「バードカフェ 」という会社が製造したことになっている。
以下は購入者の口コミ

バードカフェ 横浜店

配送の時間がかなりいい加減だったようだ。しかし、これは通販でよくあること。

≪これで4人前？
まるで叩き付けたように盛りつけたような、雑な盛りつけ。
全部で33品と書いてあったのに、あれ？25、6品？

…おいおい、チーズってホイルに包まれたまま？
えっ？キャビアってこの端っこに倒れているこれ？
伊達巻き二切れだけど、これを4人で取り分けるの？

これで…一万円なの？
いや、嘘だよね？

家族４人、どんより。≫

正月早々大変でしたね。しかし、腐ってなかっただけまだ運がある。


2011年1月1日 バードカフェ「謹製おせち」ご購入のお客様へのお詫びについて

これはグルーポン社のお詫び公告。返金には応じている。
お詫びに5000円の商品券を付けている。

一応の誠意は見せているが、今ひとついい加減な印象は免れない。特にクレームに対する対応が遅いのが目立つ。人件費を惜しんでいるわりには、商売を広げすぎているのだろう。

この会社の営業法は否定しないが、食品系に関しては購入しない方が無難なようだ。

安く購入したいのに、その中身を全部人任せにするから、今回のようなトラブルが発生するのである。おせちを安くあげたければ、大晦日の閉店間際にスーパーマーケットに行って半額の見切り商品を単品ごとに買いあさるのが無難だろう。


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