2010年8月17日火曜日

天下りの死に神商売!臓器ブローカー「移植ネット」の実態


ゲンダイさんの記事である。民主党政権になっても天下りは健在である。
そもそも、菅首相が参議院選で「消費税値上げ」を口にしたのは「財務官僚の口車に乗せられたから」と言う説が有力である。
民主党議員は自民党以上に財政音痴揃いで、財政運営になるとまるで子供のように役人の言いつけ通りにしか動けない浅ましい実態が露見している。
一方自民党は財務官僚OBが多く利権や天下りで役人と太いパイプを持っていたので、民主党に較べれば財政事情に関しては多少マシだった観は否めない。その分不正が横行していたわけだが…。

やっぱり!厚労省役人が天下っていた

≪臓器移植のあっせん業を、日本で唯一認められている「日本臓器移植ネットワーク」。日本で初めて家族の承諾だけで臓器移植が行われた9日、記者会見を開き、説明していた組織だ。≫

独占業務を委託されている特殊独立法人。これこそ天下りの牙城である。天下りや縁者の給料や退職金に化ける手数料をボッタクリ放題である。
競合相手がいないのだから市場原理など機能しない。
これが「民営化」などとほざいていた小泉改革の実態である。

≪臓器を求める患者は、必ず「移植ネット」に3万円の登録料と、年会費5000円を払わなければならない。医療機関も、20万円の会費を払って「移植ネット」の会員にならなければ移植医療は行えない。日本の臓器移植を牛耳っている団体だ。≫

日本では臓器の金銭売買は禁じられているので、臓器提供は善意の提供と言うことになるが、そうしてタダで集められた臓器はこの機関を通すことによって有料化されてしまうのである。

≪意外なのは「移植ネット」が、単なる民間組織ということだ。案の定、厚労省の役人が天下っていた。≫

意外でも何でもない。まあ、ゲンダイさんも皮肉のつもりで書いたのだろうが…。

≪「移植ネットには歴代、厚労省の役人が天下っています。現在、専務理事を筆頭に3人が籍を置いている。移植ネットの役員報酬は定款で最高1500万円と定められていて、天下りの専務理事は1000万円の報酬を得ている。もちろん退職金も支給されます」(霞が関事情通)≫

こいつらに支払われる報酬はこれでも大したことはない。問題はハコモノの建設費とか維持費である。これが利権がらみであることはいうまでもない。

≪「移植ネット」は、民間組織のためか、過去には「私物化」が問題視され、厚労省が立ち入り検査している。≫

この時こそ天下りの本領が発揮される。報酬分の「仕事」をしてくれるわけだ。逆にわざわざ厚労省が立ち入り検査をするのは…。

≪「製薬会社から交付先が決まっている寄付金を受け取り、指定された学会に流す『トンネル寄付』をしていたと問題になった。手数料としてトンネル寄付の5%を受けとっていた。移植ネットの優遇税制を利用した格好です。さらに、役員が親族企業に機関誌の制作を任せて多額のカネを払っていた。当時、厚労省も『見直すべき点もいくつかある団体』とコメントしています」(医療関係者)≫

マフィアもびっくりの闇臓器売買である。

移植希望者の数から察して笑いの止まらない商売である。
世間には「倫理上の問題」とか称して臓器移植に反対する「有識者」が多いが、彼らの中には臓器移植のプレミアムを高めるために、意図的に妨害している奴もいそうだ。

日本では意図的に臓器移植を遅滞させていたために、移植手術を受けるために法外な金額を支払って外国で手術を受ける例が目立ち、外国から顰蹙を買っている。移植臓器が少なく移植希望者が順番待ちしている事情は外国でも同様なのだが、日本人が札束を武器にそこの割り込んでくるのだから、外国が日本に対して不快感と不信感を抱くのは当たり前である。

日本での臓器提供は全くの善意であるが、受け取る方は悪意に満ちているのである。

しかし、いくら悪辣な内容でもソースがゲンダイさんでは、「例によって…」と今ひとつ信憑性がないことは事実だ。

で、「移植ネット 不正」で検索したら…。

06-14-2001 日本臓器移植ネット不正? 東大教授ら2人に7000万円 (東京新聞)
● 06-13-2001
日本臓器移植ネット不正? 移植ネット通じ製薬会社が学会などにトンネル寄付(朝日新聞)
● 06-13-2001 日本臓器移植ネット不正?
製薬会社から学会などに「トンネル寄付」(毎日新聞)

● 06-12-2001 日本臓器移植ネット不正?
馬主連合会が移植ネット側へ8億円助成 (東京新聞)

これらは動かしようのない事実。

個人サイトながらここへの糾弾で頑張っているところもあります。真偽のほどは各自で判断。

臓器移植法|有識者会議メンバーを金で買収する臓器ネットと横浜倉庫

日本臓器移植ネットワーク会長=小紫芳夫の横暴を許すな!! - 敬天新聞社

今年死去した前会長が相当の御仁だったので、現会長が誰なのかもHPで明示していない。

社団法人日本臓器移植ネットワーク

教訓

善意だけでは相手に通じない



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