2010年8月2日月曜日
日テレ社員3次遭難で死亡者が続出する秩父「緑の魔境」の意外な正体とは?
惨劇の現場は埼玉県秩父市大滝という場所である。埼玉県とか東京都、神奈川県というと、山岳地帯であっても大したことなさそうなイメージが強いが、やはり山は危険である。
秩父の沢で大学生滑落
奥秩父:雲取山登山で行方不明の男性、妙法ヶ岳で滑落死
特に、東京都と埼玉県、山梨県が隣接する県境部は、秘境と言っていいくらい険しい山岳地帯である。
里山と勘違いして軽装備で登山し遭難する者が毎年後を絶たない。
夏山での遭難死の大半は滑落死である。
7人搭乗の県防災ヘリ墜落=5人死亡、2人は生存-山岳救助中に、埼玉・秩父
滑落死した女性は計9人で7月24日から山に入った。救助を求める通報をした東京都勤労者山岳連盟理事の三尾彰氏である。
ある程度経験者がそろったグループであり、ズブの素人集団ではなかった。
女性滑落の報を受け、25日午前11時ごろ、埼玉県防災ヘリコプター 「あらかわ1号」(ユーロコプター式AS365N3型)が到着したが、救助作業中に墜落し、ヘリの乗務員7名の内5名が死亡した。
ヘリの機長は山岳救助のベテランだった。
当時秩父地方の天候はかなり不安定だった。山の恐ろしさを熟知した者同士であっても事故は起きてしまうのである。
勿論事故そのものはミスが原因だが、以上6人の事故死はそれをカバーするために最善を尽くした結果の死であり、ある意味ではやむを得ない。
ところでマスコミというのは自身でどれくらいの情報を把握しているのだろうか?
今回山を熟知したベテラン同士で起こしてしまった事故を取材に、有ってはならない3次遭難が発生してしまった。遭難の状況を充分に理解していれば起こりえなかったはずの事故である。
日本テレビの記者とカメラマンとみられる男性2人、心肺停止の状態で病院に搬送へ。埼玉県秩父市
例によって奥秩父の事故現場には大挙してマスコミが押し寄せたが、犠牲になった日本テレビの社員には死者を鞭打つようで気の毒ではあるが、軽率としか言いようのない遭難死だった。
日テレ社員2人がヘリ事故取材で遭難、死亡…ガイドが2人の軽装心配し下山→再度2人だけで入山
テレビ局の社員と言っても、実際は下請けである場合が多いのだが、今回は2人とも正社員だったようだ。
日本テレビ取材班の遭難事故で、心肺停止状態で1日に発見されたのは日本テレビ報道局記者(30)と、カメラマン(43)だった。
2人は7月31日午前6地半ごろ、 県防災ヘリ墜落事故現場を取材するために、日本山岳ガイド協会の男性ガイド(33)とともに入山し現場付近まで向かったが、ガイドが2人の軽装を心配し、一度下山した。
しかし、2人はその後、ガイドに「ちょっと黒岩尾根の写真を撮ってくる」と 言い残し、2人だけで再び入山。2人は沢登り用の靴を履き、業務用無線を所持していたものの、服装はTシャツにジャージー姿の軽装だった。
県警は墜落事故発生後、マスコミに対し、「3次災害を防ぐため、極力山には入らないでほしい」と求めていた。
「止めた方がよかったかなと思うが、報道の方なので言っていいか迷った」
ガイドもマスコミの強引ぶりを知っていたようだ。
日本テレビ 「装備や計画などに無理はなかった」
日テレは当然ながらこの事故を消極的に報じているが、最初にやったことは責任逃れだった。
【日テレ記者遭難死】 日本テレビ 「ガイド、『軽装だから危険』との話なし」←→ガイド側「軽装で危険と言った」…主張食い違い
そして現在は、責任をガイドになすりつけようとしている。
【日テレ取材班遭難】軽装にベテランガイド絶句 「まさに自殺行為だ」
≪2人が見つかった場所の周辺は、この時期でも川の水温は5~6度程度だという。
「長時間水に漬かると低体温症になり、体が動かなくなる。防水加工をほどこした装備が必要になる」 ≫
死亡した2人は川の水温をガイドに教えられていた。にもかかわらず、取材を強行したのである。
2人がそこまで取材を強行した背景は何か?
「人事労務制度改革案」実行なら給与激減の可能性があり日テレ社員がブーイング…他局や子会社への転職を考える若手社員も現れ
ということで、社内の圧力が原因と思われる。カメラマンは43歳。ここで給料を減額されては住宅ローンの支払いにも困る状況だろう。
要するに、2人とも日テレに事実上脅されていたのである。
「なんで忙しい時期に結婚するのか」「アナウンス部から出すぞ!」…山本アナ自殺で日テレのパワハラ体質浮き彫り
「真相報道バンキシャ!」の「ラブプラス+」捏造疑惑に大野屋がコメント 「22日に仙台の男性がシングルに1泊」
日テレ関係者「これは尋常ではない。いったい何人、日テレから自殺者が出るんだ!」
どうやら「緑の魔境」の本当の所在地は秩父ではなく汐留だったようだ。
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