2010年5月7日金曜日
東京大学名誉教授が暴く電気自動車のインチキ
私も以前から電気自動車は胡散臭いと思っていたのだが、私と同じ意見を東大名誉教授が述べていた。専門家が太鼓判を押してくれると私も心強い。
「未来のクルマ」はトンデモ似非科学ばかり 電気自動車も燃料電池車も普及しない
≪「21世紀のクルマ」として電気自動車が脚光を浴びている。だが本当に電気自動車は「次世 代の主役」となり得るのか。東京大学名誉教授・安井至氏は「その見通しは甘い」と言い切る。≫
電気自動車の魅力は低公害なのもさることながら、燃料代が超格安な点である。電気自動車で東京から名古屋に行けば、燃料代を僅か300円という驚くべき試算もある。
また、車の構造も単純でメンテナンスも容易である。車の耐久年数もガソリン車よりも大幅に長いはずだ。
以上がメリットだが、問題なのはデメリットである。これが残念ながらメリットを遙かに凌駕しているのだ。
最大のネックは販売価格が高いことである。いくら性能が良くても貧乏人には縁がない。どこのメーカーも300万円を超える価格設定だ。
プリウスでさえ買うのをためらうのは値段が高いからだ。プリウスの場合、ガソリン代が安くすむので、必要走行距離から割り出せば、プリウスを買った方が得か損かが判断できる。当然ながら、プリウスの場合は長距離走行するほどお買い得になる。
プリウスは同性能の他車種に較べて100万円割高である。5年乗るとして、ガソリン代が年間20万円分浮くかどうかが、選定基準になるだろう。プリウス自体もガソリンを消費するからそれを考慮すると、年間25万円以上ガソリン代を使っていた人なら、プリウスに替えれば5年で元が取れる。月換算2万円だ。
どちらかというと、郊外に居住して車通勤している人向きである。
ところで、電気自動車は現段階で電気代は計算しにくい。充電スタンドの費用が不確定だからだ。家庭で充電すれば数百円のレベルだと思われるので、燃料代は無視していいかもしれない。
同性能のガソリン車よりも200万円も高い電気自動車の減価償却を考えた場合、5年間で最低200万円分のガソリン代相当分を走行しない限り採算には合わない。
月換算2700㎞くらい走行しないと元が取れない計算である。
電気自動車の場合、計算しやすいのは蓄電池の寿命が5年で、交換価格が200万円だから、同一の電気自動車に何年乗っていようが、上記の事情に変わりはない。
電気自動車のもう一つのネックは走行距離が短いことだ。1回の充電で100km走れれば上の口ということだ。
以上の理由で、公共バスかタクシー以外は採算性がないと断言できる代物なのである。タクシーにしたところで、いちいち充電していたら商売にならないから、バッテリーの積み替えを頻繁にすることになるだろう。
これも面倒くさそうだ。
安井教授は量産化によるコストパフォーマンスも期待できないと言う。
価格の主要部品であるバッテリーが量産しても値段が下がらない構造だからだ。確かに指摘されてみればごもっともである。
よほど安いバッテリーが開発されない限り、電気自動車に未来はなさそうだ。
安井教授の記事は結局プリウスの礼賛に終始しており、どうやらトヨタの提灯記事を書くのが目的だったようだが、教授が述べているアメリカのトヨタ叩き陰謀に関しては、私も同感である。
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