2011年5月31日火曜日

橋下知事「自己負担で新築住宅に太陽光パネル義務化」にみる自然エネルギー推奨運動のインチキ


(参照記事)社民党:20年までに原発全廃、東北は自然エネルギーへ完全転換50年までに火力停止 行動計画を提出へ

以前から脱原発を主張し続けていた社民党だが、肝心の代替計画は口を濁してきた。それがここに来て、

≪2020年までに国内の原発を廃止し、2050年までに風力や太陽光などの自然エネルギーへの転換を目指すとの行動計画を決定した≫

とのことである。原発廃止後30年間のエネルギー供給はどうする気なのだろうか?

菅首相が突然サミットで騒いだ「サンライズ計画」だが、7年前に作られた天下り法人の企画を急遽パクったものらしい。

(参照記事)セコくて恥知らず…菅直人首相のサミットアピールは7年前の“焼き直し” 適切な目標なのかも疑問

今年は例年になく早い梅雨入りだったが、雨や曇りが多い日本国にあっては太陽光発電はあまり効率の良い発電手段ではない。

(参照記事)橋下知事 新築住宅に太陽光パネル義務化検討…設置費用は自己負担

菅氏は太陽光発電装置の価格を下げると主張しているのだが、自然エネルギーの中でも割髙な太陽光発電だ。その中でもメイドインジャパンはとりわけ価格が高いことで知られている。
ボッタクリ価格を改めただけでも大幅に値段が下がるのは事実だが、その分天下り等利権関係者の取り分が減ってしまう。

(参照記事)水に強い太陽光発電「e-Pot・merine」

これは海難時の緊急発電用装置である。これなら話は解る。発電効率が悪く値段が高価でも商品需要は期待されたのだが、残念ながらあまり売れなかったようだ。漁業関係者相手の商売だが20万円はきつかった。
この記事を読む限り、発電能力に関しては記述されていない。
私も大震災の際に自家発電機をいろいろ調べたが、発電能力はピンキリである。

(参照記事)“計画停電の原則不実施”でも品切れ続出!個人にも50万円超の「自家発電機」が売れる理由

発電機自体は50万円以上の高級品でもバカ売れ状態が続いている。その中で一人ソーラー発電システムは蚊帳の外なのだ。
理由は簡単。値段の割に発電力がないから使い物にならないのだ。
緊急無線の電源くらいには使えるかもしれないが、その程度の使い方なら標準的なバッテリーで間に合ってしまう。何日も漂流するような事態になれば真価を発揮するかもしれないので、救命ボートに備えるかが判断のしどころだろう。しかし、これも乾電池で済んでしまいそうな気もする。

この企業では前回の失敗を反省して、鉛蓄電池をニッケル水素電池にするなど改良を加えたようだが、

≪本体を収めるパイプ形のケースは塩化ビニールとし、海に落としても浸水せず、沈む心配もないという≫

塩化ビニールのような劣化しやすい材質のものを自慢気に宣伝しているようでは、正直な話、今回も売れそうにない。重量も前作より増えてしまったようだが、どの程度発電量がアップしたのだろうか?

しかし、この方面でなら、太陽光発電も可能性がありそうだ。尤も、海上ならばもっと安上がりな負担で済む風力発電でもよさそうな観はあるが…。
なお、同じ太陽利用でも、太陽光発電よりも太陽熱発電の方が効率が良いという説もある。

(参照記事)太陽熱発電

こちらは大型プラントにも適している上、太陽光発電よりも設備が安く作れる。シリコンが不要だからだ。発電効率も太陽光発電が15%程度なのに、こちらは36%(研究段階の数値)が期待できる。

太陽光発電の1kwコストが46円であるのに対して、こちらは10円程度と良いこと尽くめなのだが、政府は黙殺している。利権の関係上面白くないことでもあるのだろう。
尤も、太陽熱発電にしたところで、砂漠の方が効率が良いことは言うまでもなく、日本では不適である。


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池上彰氏推奨「日本ならではの新エネルギー原発20基分の地熱資源を活用すべき」の妄言


(元記事)菅首相が「俺の大好きな」と言ってはばからない風力発電 朝日新聞「風力なら原発40基分の発電可能」を専門家が批判

≪この記事を厳しく批判するのが、環境問題が専門の安井至東大名誉教授だ。
「原発40基分など常識的に考えてあり得ない。環境省はポテンシャル(潜在的なエネルギーの総量)の数値を発表しただけで、現実に発電可能な数字ではない。混同してはいけません」
 
安井名誉教授の試算によれば、原発1基(100万kW)を代替するには2000kWクラスの風車(稼働率24%)が1770基必要だという。原発40基分なら7万基だ。現在、日本には1600基の風車があるが、その43倍に相当する。
 
「私は環境省の『地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ検討会』の委員を務めていますが、委員の中で風力が最有力だという人は1人もいない。風力や太陽光のような“揺らぐ電力”は主力とはなりえない」(安井名誉教授) ≫

風力発電に対する批判は正鵠を射ているが、そこは東大の先生。環境問題が専門というのは比較的最近の話で、もともとはセラミックスがご専門だった。
例によって原発推進派だったが、原発事故以降は地熱発電にご興味がおありのようだ。

(参照記事)バイオ燃料製造に国際指針 23カ国承認、持続的発展目指す [11/05/25]

バイオ燃料というと、ブッシュ前大統領が騒いだトウモロコシの買い占め事件を連想させる。
結局、世界の食料価格を高騰させ、開発途上国で大量の餓死者を発生させただけで終わった企画だったが、性懲りもなくまた一騒ぎしそうだ雰囲気だ。

≪ヤシなどの農作物からバイオ燃料を製造する際のガイドラインが初めて作成され、米中など23カ国がこれを承認した。
ヤシから取れるパーム油は、料理に使われるほか、洗剤や燃料の原料としても利用される。≫

食料に利用できる油をバイオ燃料してももったいないだけだろう。
こんなろくでもない企画を多国間でやらかそうというのは胡散臭い限りだ。

(参照記事)海洋バイオマスからバイオエタノールを生産する技術を確立/京都大

日本のバイオ燃料は藻類が主流になっている。
日本は海洋国家で、対象の藻類も食料と競合していないことからかなり有望なのだが、実用化にはほど遠い。

もっと安上がりの燃料が開発されたら、また日陰者に逆戻りしてしまいそうだ。

(参照記事)【香川】うどんからバイオ燃料生産へ

一見合理的に見えて、この手の企画は効率が悪い。いくら原料がタダでも設備投資に金がかかりすぎるのである。

家の周囲を太陽光発電装置と風力発電装置で固めて、「我が家のエネルギー代はタダだ」と自慢しているような話である。

(参照記事)伊藤忠、廃油活用のバイオ燃料製造へ-米ベネフューエルに出資[11/03/01]

これは大震災以前の記事である。
どぶに捨てられた廃油を回収して食用油として販売している中国ならいざ知らず…。

(参照記事)中国の食用油、10%が廃油を利用 当局が取り締まり強化を発表

(参照記事)中国製即席ラーメン学生2人中毒死は「下水溝油」が原因と判明

日本で廃油を回収したら、人件費がムチャクチャかかってしまう。

(参照記事)地上に太陽を作り出す…原子力発電(核分裂発電)に代わる「核融合発電」実現に向け、九大がプラズマ実験装置を初稼動

核融合炉は新エネルギーの王道だが、どう見ても自然エネルギーとは無関係である。
研究開発費に金がかかることは原発の比ではない。
しかし、政府が核融合炉に言及しないのは不自然である。「やばい」と思ってほとぼりが冷めるのを待っているのか?
原子力推進利権派の虎の子なので大事にしたいのだろう。

(参照記事)池上彰氏 「日本ならでは」の新エネルギーに注目すべき 原発20基分の「地熱資源」を活用すべきと提案

池上氏が何を言い出すかと思いきや、安井東大名誉教授ご推奨の地熱発電ですか。

地熱発電

≪地熱発電はコストが高いとされているが、近年になって費用対効果も向上しており、近年の実績では8.3円/kWhの発電コストが報告されている。≫

確かに太陽光発電よりは現実的なコストである。ただし、この試算がどのようにして出されたものなのか不明なので、コメントしようもない。原発だって、一時は5円/kWhなどと、臆面もなく主張していた。現在では11円/kWh以上で、廃炉代や原発事故補償費も修正加算すれば天井知らずである。

地熱発電は発電効率が悪く、設備投資に莫大な金がかかる点が「泣き」なのである。一見無尽蔵にあるような「地熱」だが、効率よく回収できる場所は自ずと限られて、しかも官庁間で利権対立しやすそうな場所にある場合が多い。

大規模にするほど発電コストは抑えられるのだが、そうするとさすがに環境問題も考慮せざるを得ない。

火山国ではあるが、国土の狭く利権構造が複雑な日本では、意外と不向きな発電法なのである。
環境に対する影響度は水力発電といい勝負である。

ただし、この発電方式のメリットは、日本ではダメでも、外国にプラントを売りつけることが可能だ。したがって、研究を進める価値は大いにある。

地熱汲み上げによる環境破壊に関しては未知数である。温泉源の枯渇や地盤沈下、地震の誘発、有毒ガスの流出などに関して、現段階ではその因果関係がよく判っていない。
原発事故同様、事故ってから判明することにもなりかねない。

国立公園内に無骨なプラントを作っては景観を損ねるのも事実だろう。
何れにせよ、池上氏が騒ぐほど画期的な発電方式とも思えない。

(参照記事)関門海峡で潮流発電 北九州市、九工大と実証実験へ

地熱発電以上の際物企画だが、1000万円の予算ならご愛敬だ。環境問題などを考慮すると、水力発電よりも影響が少なそうだ。(…と思うけど)
水力発電と比較すれば、施設費用が割高で、発電効率が低い観は否めない。

実用にはほど遠そうだが、いろいろな可能性を研究することは良いことである。


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さすがはパクリ王サムスン!訴えたアップルに将来版iPhoneとiPadの提示を求める


(元記事)露骨な模倣で訴えられているサムスン、アップル(Apple)に将来版iPhoneとiPadの提示を求める[11/05/30]

≪サムスンとAppleの間で繰り広げられている訴訟問題が、興味深い展開を見せている。
サムスンの法務担当チームがAppleに対し、「iPhone」および「iPad」の次世代版を提示するよう求めた。

Appleが2011年4月にサムスンに対して起こした特許侵害訴訟と同様の問題で、サムスンの将来の製品が訴えられないようにするためだという。≫

訴訟におけるサムスン側の露骨なクリンチ作戦なのだが、その厚かましさはさすがである。
厚顔無恥な点においてはアメリカ企業も引けを取らないので、この訴訟はなかなかの見ものだ。
すぐ土下座してしまう習性のある日本はこの成り行きに注目した方が良いだろう。

(参照記事】AppleがiPhoneを白くするキットを販売していた米高校生と親を訴えていた [11/05/29]

≪Mac Rumorsが、Appleは、2010年11月にiPhone 4白化キットを販売していたニューヨークの高校生フェイ・ラム君と、その親を相手取り、商標を侵害したとして訴えを起こしたと伝えています。
同時に訴えの取り下げも行われていて、どのような和解が成立したかは不明だそうです。≫

アップルは相手が高校生だろうが容赦はしない。尤も、この事例は親が子供をダシに使っただけかもしれないが…。



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「指示従っていたら、死んでいた」JR石勝線特急火災に見る無責任体質の恐怖 



(元記事)「指示従っていたら、死んでいた」 JR石勝線特急火災 鈍い判断怒る乗客

≪煙が車内に充満する中、車外への避難を促すアナウンスは最後まで流されなかった。
上川管内占冠村のJR石勝線トンネル内で27日夜起きた列車火災。
乗客は「指示に従っていたら、みんな死んでいた」とJR北海道の対応に不満を訴えた。≫

「調べるのでこのままお待ちください」「車外には出ないでください」
このところ飛び込み自殺が多発している関係で 、電車に乗っているとこの放送がよく聞かれる。
JRはこの状況で数時間電車を停めるが得意である。
大都市圏などは過密ダイヤのくせにやたらと特急を優先させたり、他線からの乗り入れを増加させたので、乗っている路線とは無関係な事故でも平気で電車を停める。

「停めておけばとりあえずは問題が起きないだろう」という状況を度外視した知障の一つ覚え的なマニュアルである。
乗務員が上層部の指示に従わず単独行動をした場合は厳罰に処せられるのだろう。

≪乗客によると、車内が煙でかすむ中、27日午後9時55分の事故発生から20分が過ぎても乗務員はこう繰り返し、乗客の車外への避難を制止し続けた。 ≫

ある意味ではJRにとって今回の事故は楽だ。責任を全部この車掌になすりつけられそうだ。

(元記事)車掌ら「最後まで火災という認識はなかった」…JR石勝線のトンネル内炎上事故

≪脱線、緊急停車、火災発生――。39人が病院に搬送されたJR石勝線のトンネル内で発生した特急「スーパーおおぞら14号」の炎上事故では、JR北海道の避難誘導、指示が後手に回り、火災発生を認知するまでに2時間以上を要するなど不手際が続いた。

記者会見で同社は「もう少し早い判断ができれば、短時間で避難ができた。反省している」と謝罪した。≫

わずか数百メートルのトンネルなのだから、運転手も機転を利かせて走り抜けてしまえば好かったのだが、それは結果論か?

≪28日午後2時から同社本社(札幌市)で開かれた記者会見には、専務取締役の一條昌幸・鉄道事業本部長、取締役の藤原一夫・運輸部長など5人が出席した。
火災認知が遅れた理由について、一條専務は「(事態は)列車に異音があったことからスタートした。(車両トラブルで)車両から煙が出ることはある。火災ありきではなかったので、手順を踏むのに時間がかかった」と経緯を説明。

「車掌も乗務員も最後まで火災という認識はなく、判断が狂ってきていた」などと弁明した。≫

要するに「マニュアル通りやったらこうなりました」と言っているのである。

(参照記事)窓は焼け落ち、車体は熱で大きくゆがみ…炎上特急をトンネルから搬出 北海道

これで乗務員は火災に気づかなかったのか!とあきれ返りたくなるが、脱出後本格的に燃えた可能性もある、しかし、避難した乗客が全員真っ黒けだったので、本当に間一髪だった。

(参照記事)特急火災、2キロ手前から駆動部品脱落

≪北海道占冠村のJR石勝線「第1ニニウトンネル」内で特急「スーパーおおぞら14号」が脱線し、炎上した事故を受け、JR北海道は28日、記者会見を開き、列車の車輪を駆動させる回転力をエンジンから伝える鉄製の「推進軸」などの部品が、列車停止位置の約2キロ手前から脱落していたことを明らかにした。
また、停止した列車の先頭車両から後方約850メートルにわたり、脱線痕があることも明かした。≫

JRはローカル線には老朽車両を充てるが、「スーパーおおぞら14号」は比較的新しい車両である。

(参照記事)搬送者40人 「振り子式」車両が脱線か…JR石勝線事故―北海道

≪火災が発生したスーパーおおぞら14号はディーゼル特急。脱線した車両は1998年製で、「振り子式」と呼ばれる特殊な台車を使用している。≫

ということは、原因は整備不良か?

(参照記事)心優しい貨物列車の運転士さん、シカの後ろを2時間徐行! 豪雪で抜け出せず走ったり止まったり…北海道・石勝線:2011/01/25(火)

≪JR石勝線の新夕張駅-占冠駅間で25日午前、シカ1頭が2時間以上も線路内を走り、 札幌発釧路行き特急など特急5本に最大1時間36分の遅れが出た。線路両脇の積雪が深い上、4カ所にトンネルがあり、いくら走っても線路から抜け出せなかったらしい。≫

トンネル内で寝ていた鹿か熊でも轢いたのかもしれない?
この記事に関してだが、2時間も徐行するより射殺した方が手っ取り早そうに思われるのだが…。運転席と車掌席には散弾銃を用意した方がいいかもしれない。乗客が暴れたときにも有効だ。
このような路線では戦闘機のように機銃をあらかじめ装備しておくのも手だ。

(参照記事)朝日新聞社関係者が大震災発生時に東北新幹線で大暴れしたのは正当行為だった!?:2011-04-28


この記事は今回の事件と酷似している。朝日新聞社関係者が騒いだのはやはり正解だったのかもしれない。



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2011年5月30日月曜日

海水注入中断指令を無視した原発所長はやはり懲戒免職か?


(元記事)海水注入中断問題 東京電力、現場判断で海水注入は継続されていたとの見解発表へ [5/26 14:10]

≪東日本大震災の翌日、福島第1原子力発電所1号機への海水注入が一時中断したとされる問題で、東京電力が、実際には現場の判断によって海水の注入は中断されていなかったと、26日午後に発表することがわかった。

この問題では、3月12日に1号機への海水注入が、菅首相の言動を受けて55分間中断されたとして、野党が厳しく批判していた。≫

私の解釈だが、海水注入中断を命じたのはアメリカで、菅首相はろくに考えもせず東電に垂れ流し、東電もそのまま所長に命じたものと思われる。そして、所長は自分の意志で拒絶したのである。
慌てた東電側は菅首相と相談して、「アメリカには虚偽の報告をした」と考えられる。
これが一番つじつまのあった考え方だ。

「記憶にない」「その事実を知らなかった」は「白を切ります」と言っているのと同じだ。

(参照記事) 東電 「海水注入、実は中断してませんでした。所長の判断で」…発表 [5/26]

ホウ酸に関してはアメリカもしつこく言っていたので、これはアメリカの命令かもしれない。

(参照記事)注水継続の吉田所長、処分も検討…東電副社長、記者会見で [5/26 16:49]

今のところ世論を味方に付けている所長だが、日本人はニワトリ並みの記憶力である。すぐに忘れる。それに対して、命令無視を憎悪しているアメリカ関係者や役人どもは粘着質の体質だ。

(参照記事)「私はいったい何だったのか」…原子力安全委員会の班目委員長、海水注入中断、東電の訂正発表で [5/26 16:38]

お飾りに決まっているだろう。

(参照記事) 東電 「所長がもう1回考えたら、『注水継続してた』が出てきた」「政府とのつじつま合わせはない」「所長の会見は無理」

意味不明の弁解だが、「国民ではなくアメリカに対して泣きついている」と解すれば多少は理解できるか?

ちなみにアメリカさんは今回の事故で日本人をモルモットにしようとしている意図も伺える。
アメリカさんにも相当のご迷惑をかけたことは事実だが…。
漂流物来襲等で今後も更なるご迷惑をおかけすることになる。

今後はこの口の軽そうな所長さんをいかに黙らせるかが焦点になりそうだ。

(参照記事)吉田所長「国会で議論になり、よく考えた」「正しい事実に基づき、事故の評価・解析が行われるべきと考えた」 [5/26]

どう考えても、この所長さんにあまり本当のことを喋られてもまずい。

(参照記事) 自民・谷垣氏 「東電の訂正…何が本当なのかよく解らない。あまりの迷走に開いた口ふさがらない」 [05/26]

所長が保身のために自民党に泣きつくのも方策だが、自民党自体がCIAの下部組織みたいな団体だ。アメリカに命を狙われているのに、助けを求める相手としては無意味に近い。

(参照記事)海水注入、実は福島第一原発・吉田所長が独断で継続 [5/26 21:09]

国内でいくら英雄視されようがスケープゴートであることには変わりない。

(参照記事)海水注入独断継続の吉田所長はこんな人

マスコミはすぐ調子に乗る。

(参照記事)海水注入の継続を発表しているが客観的なデータや証拠なく…読売新聞[05/27]

マスコミが御用学者をかき集めて事実の隠蔽工作に躍起だ。
この所長さんの今後の処遇だが、やはり「何らかの手段で沈黙させる」路線が妥当なのだろう。金銭的な決着で収拾がつけばいいのだが…。
「万が一のことがあったら、この内容をマスコミに送りつけてくれ」と近親者に機密文書を委託する話は小説やドラマ等で見かけられるが、今回の場合、仕掛けたのがアメリカで、マスコミはその言いなりだから、その方法はあまり保身の役には立ちそうもない。



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日本放射能漬け事情「汚泥焼却灰」「海藻から高濃度放射能」「お茶の放射性物質規制」


(元記事)汚泥焼却灰の搬出できず自治体苦境、放射性物質検出で業者受け入れず 神奈川

≪下水汚泥を処理した焼却灰の処理で、県内の各自治体が窮状に陥っている。焼却灰はセメントの原料に再利用していたが、放射性物質が検出されて以来、業者が受け入れなくなった。保管場が満杯で、急きょ、土のうに詰め替えた施設もある。県と県内全市町村は「一刻も早く国に具体的な基準を示してほしい」と、汚泥などの取り扱いに関する明確な基準を早急に設けるよう国に要望書を提出している。≫

元を正せば、政府が国民を欺罔するために放射線量のデータを改竄したり隠蔽したことが原因である。結果として広範囲に放射能汚染が拡散する事態になってしまった。
更に、天下り法人による手数料搾取システムが、安易なリサイクル事業を助長してしまったのである。

(参照記事)汚泥焼却灰の搬出できず自治体苦境、放射性物質検出で業者受け入れず/神奈川:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社

焼却灰とは放射能汚染した汚泥をわざわざ高濃度に圧縮する作業以外のなにものでもない。
政府関係者も役人どももこんな単純な理屈が解らなかったのである。

(参照記事)グリーンピース「海藻から高濃度放射能」=グリーンピースが調査

≪福島県いわき市で採れた海藻のアカモクから1キロ当たり12万7000ベクレルの放射性ヨウ素を検出。
シラスからも同1220ベクレルのセシウムが出るなど、14のサンプルが暫定規制値を超えたとしている。≫

日本政府よりもグリーンピースの方が信頼できることは言うまでもない。
 
(参照記事)グリーンピース“海底”の魚から基準を超える放射性物質を検出 環境保護団体「グリーンピース」が公表 [5/26 22:44]

当然被害は近海魚に及んでいる。
子供には近海魚を食べさせない方がいい。

(参照記事)お茶の放射性物質規制「生茶葉の方向で」 農水副大臣

静岡以東のお茶も子供は飲まない方が良さそうだ。



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2011年5月29日日曜日

太陽電池の製造コストを100分の1まで下げた金沢工大教授の残念な大発明


(元記事)太陽電池の製造コストを100分の1まで下げることに成功 金沢工大教授が開発

≪金沢工大工学部の南内嗣(ただつぐ)、宮田俊弘の両教授は27日までに、銅板と亜鉛 を組み合わせた新型太陽電池の基板を開発した。
従来のシリコン製に比べ100分の1の 費用で製造できるとしている。≫

これを読む限り、画期的な発明のようにも思われる。無尽蔵な太陽からエネルギーを得る太陽光発電は、燃料コストを全く必要としないので、一見省エネルギーの鑑のようにも受け取れる。
しかし、その割に普及しないのは、それなりの事情があるからだ。他の発電形式に較べて発電効率が極めて悪く、場所を取る上、製造コストも高いのである。いくら燃料がいらなくても、電池の作るのに莫大なエネルギーは必要ならば、ちっとも「エコ」ではない。

そんな事情を知ってか、知らずか、菅首相はサミットで各国に向かっていい加減な公約をぶち上げてきた。

≪福島第1原発事故を経て政府が「サンライズ計画」を発表し太陽熱エネルギーが関心を集める中、≫

しかし、太陽光発電研究者にとっては、突然の菅首相の心変わりは追い風だった。菅首相はこれまで風力発電推進派だったのである。菅氏が太陽族に変身した理由は不明だが、慎太郎の小説に感化されたのだろうか?

≪両教授は「低コストの太陽電池をぜひ実用化させたい」と意気込んでいる。≫

同じクリーンエネルギー族でも太陽族と風族は犬猿の仲である。結論的には両者とも箸にも棒にもかからない役立たずの金食い虫なのだが、利権がらみで激烈な予算の奪い合いを演じている。
ただでさえ借金まみれで左前だった日本の国家財政は未曾有の大災害でより厳しい状況に置かれ、今や風前の灯火である。
研究開発費も大幅な縮小を余儀なくされている。
その中で、つい最近まで肩で風を切っていた原発利権族が原発事故でこけてしまった。
原発被害者への補償や放射能除去、破損原発の廃炉化などで、今後天文学的な出費が予想されるが、そこは縦割り行政のありがたさで「研究開発費」にはさほど影響を与えない。本来原発に振り分けられるはずだった「研究開発費」が今後はクリーンエネルギーに変更されることがほぼ確実視されているのである。
原発に関する研究開発費は、「もんじゅ」を見るまでもなく、何をやっても「兆」単位で金が動く。まさに利権の王道だった。それに較べてクリーンエネルギー関連の研究開発予算など桁が3つ違うレベルだった。

先ほど「太陽光発電と風力発電が全くの役立たず」と評したが、それは「政府が示す方向が」という意味であって、日本でも他の発電手段が困難な地域用とか、効率よく発電可能な外国に設置する方法とか、電子機器の補助電源用などクリーンエネルギーが研究される余地は充分にある。また、今回のような地道な基礎研究に対しても、それなりに予算を配分しないと日本の地盤沈下に歯止めはかからなくなってしまうであろうことは言うまでもない。

本ブログとしては、金沢工大のこの研究そのものは否定しないが、発表のやり方が、いかにも予算ほしさが見え見えの内容だったので、批判しているのである。
こんなエキセントリックなやり方でない、もっと実直な発表をして貰いたかったのである。

≪新型太陽電池の基板は電熱器で焼いた銅板(多結晶亜酸化銅)に亜鉛膜を重ねて作った 。
太陽光が基板に当たると青と緑色の光を吸収して電気に変える仕組みで、光から電気への変換効率は3・8%。
1980年代に同じ手法で米国で製作された基板の変換効率1・ 8%の2倍程度に高まり、実用化のめどがついたとしている。≫

「CIS系(カルコパイライト系)太陽電池」と呼ばれている系統である。「製造法や材料のバリエーションが豊富で、低コスト品から高性能品まで対応できるのが特長」とのことだ。高性能のものは20%の変換効率を記録している。

今回の新発明が「新型」と言えるほどのものかはさておき、30年前と較べて2倍程度しか効率アップがなされていないのはかなり致命的にも思えるのだが…。

≪南、宮田両教授によると、従来のシリコン製太陽電池の基板は直径15センチの円盤状で製造に約8千円かかるの対し、今回、開発した基板は数十円で作ることができる。製造 コストをおよそ100分の1まで下げることで、一戸当たり約300万円かかるとされる太陽光発電施設の設置費も大幅に抑えることが可能になるという。≫

(参考資料)太陽電池 2組

今時「直径15センチの円盤状で製造に約8千円」とはどんな高級品だろうか?
コストの高い単結晶ものでも原価は1000円程度で、多結晶やアモルファスだとその数分の一のコストだ。したがって、ひいき目に見てもコストパフォーマンスは十分の一程度である。

(参考記事)太陽電池

≪価格については、セル1Wあたりの価格は仕入れる量によってかなり変わる。また、最近では海外からのセルも入ってくるようになり、 輸送コストがそのままセルの単価に盛り込まれる。

近年は技術開発が進み、1Wあたり約100円という薄膜型の安価な製品も実用化され、注目を集めている。識者によれば、2010年から本格的に価格競争が始まるとされている。

ただし、上記の価格はパネル本体の価格であり、家庭用に設置する際の架台や交流変換装置、工事費なども含めるとWあたりの単価は650円程度になる。≫

しかも、「標準的な4kWタイプで一戸当たり約300万円」のうち、太陽電池本体の価格は70万円程度だ。それが7万円で済むようになれば227万円にコストダウンが可能だが、肝心のことが抜けている。変換効率だ。従来タイプは15%で計算しているので、それが3.8%しかないとすると、4倍の面積が必要となり、設置費用分230万円も4倍かかることになる。
つまり、
230万円X4+7万円=924万円
ということになる。

さすがにこれでは酷過ぎるので、別の計算方式で考えてみよう。

この素材は圧延可能なのが利点で、薄っぺらく加工することができる。金属かプラスチックの基盤に太陽電池の箔を貼り付けてそれに防水コーティングすればいいだけで、基盤に鉄を使えばほとんどトタン板だ。同サイズのパネル1枚の価格は1万円を切ることも可能である。
通販でこれを購入して自分で屋根に数枚乗せる程度なら人件費もいらない。見てくれはともかく安上がりである。
後は、装置と配線工事だが、装置の値段は量産化すれば10万円以下で済みそうだ。家庭電源への配線工事はさすがに電気屋に任せた方が安全だが、せいぜい数万円といったところだろう。
夜間も使えるようにするには蓄電装置も必要だが、これはピンからキリまである。

問題なのは必要電力を確保するための面積である。1kWの電力を発生させるのに、従来型では7m2が必要で、4kWの場合は30m2だった。一般家庭の場合屋根の南側半分にソーラーパネルを敷き詰めた状態である。効率の悪い北側を覆っても従来型の半分の出力しか期待できないのが泣きである。

屋根全体となると、さすがに日曜大工は無理なので専門業者に頼むことになる。しかし、その場合も割高な太陽光発電専門業者にではなく一般の屋根屋に頼んだ方が得だ。60m2をトタン屋根に葺いてもらう費用は60万円程度。トタン板サイズのパネルが40枚必要なのでパネル代は40万円としておこう。

つまり合計100万円。これに装置代と配線工事で20万円追加すると、120万円。ただし、供給電力は従来型の半分だ。
どうしても4kWを確保するためには、屋根面積が120m2以上あるような豪邸に住むか、庭先にでも並べるしかない。

せっかくの豪邸もトタン屋根では外聞が悪いだろう。高級感を出すようなパネルにすることも可能だが、その場合お値段もアップすることになる。

60m2分を庭に並べてこれは日曜大工でやれば、総費用は180万円で、確かに従来型より安くあがりそうだ。

尤も、従来型でも人件費相当分を自前でやれば半分以下の値段で取り付け可能である。

ちなみにメーカーは「300万円の太陽光発電機なら15年でもとが取れる」と主張している。営業妨害をする気はないので、各自それらしいサイトに飛んで確認すればよろしかろう。 


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