2011年6月16日木曜日
地下3600メートルに潜む「悪魔の虫」メフィスト発見される
最初にお断りしておくが「悪魔の虫」はあくまで固有名詞である。地下深くで発見されたので、悪魔を連想しただけの話だ。
ただ、このような環境下でも棲息できる生命が存在することは、学術的に大きな意味を持っている。
(元記事)地下3.6キロに生息する線虫を発見 南アフリカ
≪新しい研究によると、これまでで最も深い地中に生息する“悪魔の虫”が見つかったという。
発見された線虫は、ファウストの伝説に登場する悪魔、メフィストフェレスにちなんでハリケファロブス・メフィスト(Halicephalobus mephisto)と名付けられた。この発見は、地下にこれまで知られていなかった豊かな生物圏が存在することを示唆している。≫
海底では熱水鉱床の生態系も有名である。
地表の生命体が全滅するような事態になっても、地球生命そのものが絶滅することはなさそうだ。
≪今回の線虫は地下3.6キロの深さで発見された。これまで線虫の生息は、数十メートルの深さまでしか確認されていない。数キロの深さで知られていたのは微生物だけで、発見された体長0.5ミリの線虫は、そうした微生物をエサにしていると考えられる。≫
ここまで深部だと餌のサイズもあまり大きいものは期待できない。ただし、この線虫を捕食するもっと大型の動物がいる可能性は考えられる。
この線虫が捕食しているバクテリアのサイズは、線虫を人間サイズにすれば、粟粒程度の大きさになる。恒温動物のような燃費の悪い動物ではとても生活できない環境だ。
≪オンストット氏と、ベルギー、ヘント大学の線虫学者ハエタン・ボルホニー氏がハリケファロブス・メフィストを初めて発見したのは、南アフリカの金鉱の底深くだった。しかしそのとき研究チームは、この線虫が抗夫によって持ち込まれたものか、岩から出てきたものか、確信を持てなかった。≫
この手の新発見で疑われるのは、「人為」である。発見するためには「人為」が必要なので、発見者がキャリアでないことを証明しなければならない。
そして、最初に確認された場所が坑道だったことも「人為」性が強く疑われる結果になった。
≪それをはっきりさせるため、ボルホニー氏は1年かけて金鉱の奥深くの水脈をボーリングし、水の中に棲む線虫を求めてサンプルを回収し、それを濾過した。そして、合計3万1582リットルの水を漉し流した末に、ついに地中深くのいくつかの岩の中から線虫を発見した。≫
というわけで、新発見の証明には多大な費用と時間がかかるのである。
しかし、今回の発見は、宇宙生命体の存在を考える上で大きな進展があったものと考えられる。
かつて火星の地表面に生命体が存在した場合、現在でも地下に棲息している可能性が考えられるようになった。火星の地下には大量の水が存在することが確認されている。
同様に、大量の水を保持している木星の衛星エウロパも期待できる。
ところで、生命の発生だが、惑星単位のスペースと時間では、確率的に考えて自然発生する可能性は全くない。
よく科学番組等で解説している「35億年前海の中でタンパク質が合成されて生命が誕生した」などという設定は単なる仮説に過ぎず、確率論的には妄想に近いものである。
テレビの部品を箱に詰めて、それを振ったら何回目に組み立てられた状態のテレビが出現するか?」というのと同じくらいの確率だ。
全宇宙の素粒子数は10^80個程度と言われているが、テレビ完成のためには最低でも10^800回程度振動させることが必要である。これは全宇宙の素粒子が宇宙開闢以来1秒間に10^100回振動し続けても到達できない回数である。
地球の生命は外部から飛来したと考える方が合理的なのだが、問題は「どのように飛来したか?」だ。
隕石に付着したとか、彗星のガスと一緒に降り注いだとかいう説もあるが、これも妄想に近い。
火星から飛来したとされる隕石の内部に生命痕らしき化石上の模様があった、などとNASAが発表したことがあった。
(参照記事)NASA、地球に落ちた隕石に地球外生命体の化石を発見!?
しかし、「予算欲しさに騒いだだけ」という批判もある。
仮に人類が火星に到達しても、最初に発見する生物は、人間が運んできたものである可能性が一番高い。
地球上の最初の生命体も同様のことが言えそうだ。
地球生命の起源は宇宙人が捨てたゴミにくっついていた黴菌だったのかもしれない。
海から生命が自然発生するのよりは、確率論的にもこの方が圧倒的に高い。
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