2010年7月23日金曜日

亡国ニッポン 普通の男を発見できず結婚できない美女が増殖中



サンケイさんの埋め草記事である。
常識的な男の発想としては、結婚するなら美人の方がいい。資産を持っていればなおうれしい。頭は良いに越したことはないが、自分と比較して良すぎると頭が上がらなくなってしまうので敬遠する傾向もある。ただし、SM系が趣味の人はその限りではない。

今回の記事は、美人数十人が普通の男性と結婚したがっているのに、相手が見つからない不思議を取材したものである。

「今の女性『結婚相手、普通に年収500万程で、普通の顔と身長で…なぜ出会えない』と普通連発」

≪先日、とある結婚情報サービス会社が主催するセミナーに行ってきた。 ≫
記者は未婚の女性で、意図的に公私混同で取材したような体裁になっている。

≪テーマは「“普通”のダンナの見つけ方」。結婚情報サービス会社の部長が講師となり、 約1時間半にわたり「ニッポンの恋愛・結婚事情」をわかりやすく説明してくれるというものだ。 ≫

おそらく会社の宣伝でやっている無料セミナーだろう。女性の性格上、この手のことで出費したがらない傾向がある。

≪平日夜ということもあり、会場には会社帰りとおぼしき美女が数十人。時に笑いも起きるが、皆さん真剣な面持ちで講師の話に聞き入っている。私ももちろん真剣な面持ちである。≫
冗談で立ち寄っても、表向き真剣そうな顔で聴くのがマナーである。「美女が数十人」という表記だが、女性の場合

美醜は自分を基準に決める傾向がある。その場合自分が客観的によほどの不美人でもない限り、美人の部類に属すると思い込んでいる場合が多い。
そして、自分よりも何割か容姿が劣る女性を含めて「美人」「美女」という言葉を使用する。男性が美女と識別する女性は妙齢の女性中10%以下だが、女性の判断では酷い場合は対象者の70%くらいに及んでしまうのである。

≪なにしろ取材でなく、一参加者として行ったのだ。
取材ではないので、セミナーの内容を逐一明らかにするのはやめておくが、このセミナーのタイトルに隠されている女性の本音についての分析はおもしろかった。≫


要するにアポを取っていない記事と言うことだ。「分析は」という言い回しから見て、「それ以外はくだらない内容だった」という意味を言外に匂わせている。
この記者も婚期を逃し気味で焦っているのだが、期待に添えるような講演内容ではなかったようだ。

≪いわく、結婚相手に求めるものとして、女性は「普通」を連発するのだそうだ。
普通に優しくて、普通に会話が成立して、年収だって普通に500万円くらいでいい。
身長とか顔だって普通でいいんですよ」
彼女たちは「何も高い条件はつけていないのに」「普通のダンナでいいのに」と自らのハードルが高くないことを強調し、それなのになぜ、そんな“普通”の男性と巡り合えないのか、と嘆く。
しかし、と講師の男性はここで疑問を投げかける。条件の一つ一つは“普通”であっても、  いくつもの“普通”を兼ね備えた男性はそんなにいるものだろうか、と。≫


この部分がこの記事の味噌である。常識の盲点という奴だ。「普通を追究していくと異常の世界に迷い込んでしまう」というわけだ。
多くの女性がこの罠にズッポシ嵌っていることになる。

では理想的な普通の男性がどのくらいの確率で存在するか確認してみよう。

【普通に優しい】
この確率を考えた場合、50%が相当する。(優しい、どちらでもない、優しくない)に3分割して、「優しい」グループの下位に位置するという考え方もあるが、まあ、「平均的精神構造」と解釈していいだろう。当然ながら収入や職業、学歴とも絡んできます。

【普通に会話が成立する】
単純に「日常生活に支障のない日本語を話す能力がある」と解釈すれば80%が該当する。
しかし、会話はあくまでも相手との関連性を無視できない。相手の知的水準と乖離していると会話は成立しなくなってしまう。この場合女性が高卒で年収700万円台のサラリーマン家庭出身とすれば、60%はカバーできそうだ。

【年収500万】
500万円ですか。何とか普通の部類に属するだろうが、20歳代だとすると昨今のご時世だとかなり上位に属する。30代まで広げても、きつい。40代なら。やっと普通か。
で、該当率は30%と厳しい。

【身長】
この場合、低いと嫌がる傾向があるが、逆に高い分にはOKである。これには一つ落とし穴があって、多くの女性の場合、日本人男性の平均身長171.6㎝は「低い」と認識してしまう。
しかし、普通の範囲を考慮すれば、70%はOKだろう。

【顔】
年収と並んで難関の分野である。この場合の普通の基準は、男性が女性を美人と感じる条件と同様、異性に対しては厳格である。男性も70%は普通以上の容貌と勘違いしている。しかし、女性がイケメンと思う男性は5%程度、普通の許容範囲はイケメンを基準としてその劣化度で判断する。年収、職業、運動神経など重要なファクターになるが、肉体的条件で見れば30%程度だろう。

以上の条件を全てクリアする「普通の男性」はどの程度存在するか?

1×0.5×0.6×0.3×0.7×0.3=0.0189

100人中1.9人の確率ということになる。0.1人くらいは普通以上の「王子様」で、98人は「ダメ男」という結果でした。

2人の普通以上の男性を求めて70人の「美女」が群がるわけだから、婚活も大変だ。

逆に普通以上と思っている男性が、「普通」の女性を求めた場合、

同じ項目で確率計算すると、

1×0.5×0.6×0.8×0.8×0.5=0.096

年収条件は100万円、身長も150センチまでは可、に変更しました。

こちらは70人中約10人の候補者が出てくる。女性に比べれば選択に余裕があることが解る。ただし、「美人」とか「可愛い子」とか条件をつけると、許容条件が5分の1になって、0.0192。女性の婚活希望とほぼ同じ数値になる。 

≪昨年末、昨今の「婚活ブーム」に疑問を投げかける連載を担当した。「狩りに出ないと結婚できない」とあおられ婚活を始めたものの、先が見えない不安にさいなまれる女性。
「結婚したから幸せになれるわけじゃない」と婚活しない女性。婚活が注目される一方で、増えている若年層の離婚…。≫


若年層の離婚だが、できちゃった婚の連中が非常に多い。婚活とは無縁の世界である。婚活しているのは比較的中流のまじめな男女だが、底辺層の世界は犬猫並の状況である。相手かまわずセックスし、避妊もろくにしないので、子供ができる。成り行きで結婚するが、妻が妊娠中、夫は性欲に耐えきれず、別の女を孕まして、妻とは離婚、孕ませた女と再婚、なんて具合である。
子持ちになった元妻も、別の男とまたできちゃった婚をする。少子化が深刻な日本にあって、底辺層では多産化の傾向が強い。

≪ちなみに、ブームには疑問を抱きつつも、しっかり婚活中の私。「どんな男性がいいの?」と聞かれるたび、「条件なんてないですよ。普通の人で」なんて答えていた。
“普通”のダンナを探す旅は簡単ではない。それが分かっただけでも有意義なセミナーだった。≫


セミナーが期待はずれだったのか、ほとんど嫌がらせのような締めくくりだが、婚活条件では「優しさ」が重要なポイントになっている。これにこだわるか否かで、結婚の可能性が大きく変化するからだ。

なにせ優しい男性は半分しかいない。「優しければ他は何もいらない」と割り切れば、半分の男性が候補になる。逆に、「優しさ」を放棄すれば、その他の条件も2倍の可能性が出てくるわけだ。
勿論、男性も性悪女でもよければ、美女と結婚できる可能性が倍増する。

優しくない時代なので、優しさを求めるのか、割り切るか、思案のしどころである。



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