2010年7月30日金曜日

111歳長寿年金詐欺で判った超悪質手口!100歳以上4万人の内半分は詐欺の可能性も


日本は世界一の長寿大国とされ100歳以上の長寿者が4万人もいることになっている。ところが長寿者は調査員との面会を拒絶するケースが多く、生死未確認のまま年金を払い続けている実態が明らかになった。
一説によると、実際の生死が確認されないまま年の支給を受けている100歳以上の「長寿者」は2万人とのことである。

「全国で長寿2番目に認定されていた」 ~東京の111歳男性、実は30年前に死亡していた ミイラ化で発見

今回の事件は建前上日本2位の長寿者とされていたことから、マスコミも派手に取り上げた。
そして判ったのは、実際は30年前に死亡していたということである。
その間に支払われた年金の総額は判っているだけでも1000万円近くにのぼるとされている。しかもこれは妻の遺族年金で、本人分に関してはこの記事に付されていない。

111歳男性の家族に支払われた年金は5700万円!!

この情報が正しければ、巨額詐欺事件である。

足立区がどうしてこのような怪しい事例に年金を払ってしまったのか、その支給システムに欠陥があるとしか思えない。年金を支給する際には最低でも本人確認するべきである。
お役所のシステムは本当に不可解である。

≪81歳の娘が「父は誰とも会いたくないと言っている」と話し、記念品も辞退した。

その後、53歳の孫が千住署を訪れ、「祖父は『ミイラになりたい』『即身成仏したい』と言って30年前に自室に閉じこもったままだ」と説明。≫


家族ぐるみの犯行と判断せざるを得ない。

≪足立区によると、高齢者の安否を確認していた地元の民生委員が男性に会うことができなかったため心配し、今年2月に区に連絡。区の担当者が訪問したが、この時も「本人が会いたくないと言っている」と家族に拒絶されていたという。 ≫

30年間もこの調子だったとしたら、お役所の責任も大きい。

「岐阜の寺で説法をしている」「誰にも会いたくないと言っている」…足立区ミイラ化遺体、「111歳」家族が何度も面会拒否

≪「まさか自宅に死体があるとは思わなかった」。区戸籍住民課の課長は、何度も訪れた玄関先の奥で加藤さんが亡くなっていた事実を知り、驚きの言葉がついた。 ≫

嘘をつけ!

≪区によると、加藤さんの安否について初めて連絡があったのが1月27日。近所の女性民生委員から「最高齢者の加藤さんをしばらく見ていない。確認できないか」と連絡があった。 ≫

お役所の「しばらく」は30年間か?

≪2月上旬、区は対応会議を開き、職員が自宅を訪問したところ、「家で寝ている」「会いたくないと言っている」などと玄関先で家族が話し、面会できなかった。加藤さん宅には長女夫婦と2人の孫の計4人が同居していた。≫

30年目にして、やっと少しまともな職員が登場したわけだ。

≪「弟がいる岐阜の正道寺で説法をしている」と説明されたこともあったが、その寺に加藤さんはいなかった。「広報誌に紹介したい」と写真の提供を申し込んでも、断られた。「一目だけでいいから、会わせてもらえませんか」。職員がこう説得してもかなわず、最後は警察の捜査に委ねるしかなかった。≫

この職員は岐阜の寺まで確認作業をしている。なかなかやる気はあるが、足立区は犯罪性についてもっと早い段階で考慮するべきだった。

≪区によると、加藤さんは2007年4月以降、区内最高齢だった。死亡届が出されなければ「生存」扱いとなり、敬老の日近くになると、「長寿者」として毎年、都に報告していた。 ≫

総て足立区の責任と言うことで、都には累が及ばないシステムである。

≪区によると、70歳以上を対象にした「生きがい奨励金」として90年以降、11万6千円分の現金や商品券が支給されたとみられる。 90年に申請書が出ていた。 ≫

しかし、がめつい家族である。

≪健康な90歳以上が対象の「元気高齢者記念品」でも本人名義の申請があり、08、09年、区長のお祝い文を添えて計2万円分の商品券を簡易書留で贈っていた。米寿と白寿の敬老祝い品も贈っていた可能性があるが、資料は残っていないという。区は「該当しないのに受給していたのであれば、返還請求せざるをえない」としている。≫

紙の時代ならともかく、この時代なら記録は電磁化していたはずだが、故意に消去したな。

≪05年3月には、107歳で兵庫県の最高齢男性とされていた金岡久次郎さんのミイラ化した遺体を伊丹市の自宅で伊丹署員が発見した。死亡時期は92年6月ごろと特定。軽犯罪法違反(届け出義務違反)容疑で同居の長男、次女、四女が書類送検された。遺体は布団の中で、浴衣を着てうつぶせの状態で、市長らが自宅を訪問した際などには家族が「寝たきりの状態」などと面会を拒否していた。≫

長寿番付19位の110歳女性 実は40年以上も行方不明

実際は死亡しているにもかかわらず生存と認定されている「年金詐取目的の長寿者」が2万人に及ぶのが事実ならば、統計上の影響も避けられない。日本は世界最長寿国とされているが、長寿者の生存確認を徹底すれば、平均寿命や余命が大幅に低下してしまう可能性もあり得る。

「本人確認しない限り年金を支給しない」のを原則とするべきである。
本人が面会を拒絶しているしている場合は、詐欺を疑うべきだ。更には殺人まで視野に入れなければならないだろう。最低でも遺体遺棄罪は免れないところだ。

百歳以上の高齢者の数

厚労省は2006年の段階で長寿番付の公表を廃止している。表向きはプライバシーの尊重とか称しているが、実態を知って慌てて中止した可能性が高い。



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