2010年4月29日木曜日

トルコ紙「中国人グループがアララト山でノアの方舟発見」と報道



“ノアの方舟”を発見か 捜索グループ「99.9%間違いない」―アララト山

≪アララト山の山頂付近で、このたび中国とトルコの探検グループが方舟に使用されたと思われる木の一部を発見したと発表。測定の結果、木は4,800年前の物と見られることから、中国人メンバーは「(ノアの方舟の一部に)99.9%間違いないと思う」と確信しているという。≫

99.9%間違いだろう。
これまでも、多くの探検グループがアララト山でノアの方舟を発見している。どうも、ノアの方舟はアララト山の至る所に転がっているようだ。悪名高いグリーンピースは山腹にノアの方舟の複製を勝手に建造してしまった。どう見ても環境破壊としか思えないのだが…。

ノアの方舟、アララト山に再出現!

当然、彼ら以前にも昔から物好きがアララト山でいろいろ工作をしていた可能性が考えられる。

アララト山

≪『旧約聖書』にでてくるノアの箱舟が大洪水の後、流れ着いたとされる山と目されて、12世紀以降にヨーロッパ人により命名された。聖書考古学上では『創世記』記者の意図した「アララトの山々(複数形)」はウラルトゥの山々の意味、現在のアルメニア高地のどこかの事と考えられているにもかかわらず、現在のアララト山頂から見つかった古い時代の木の化石や、航空写真から見出だした方形の船の跡らしいものをノアの箱舟の痕跡だとし、ノアの箱舟伝説が実証されたと主張する人もいる。≫

アララト山は二つの山で構成されている。ノアの方舟で有名なのは大アララト山で、小アララト山は富士山そっくりなので、一部の富士山マニアの間で有名である。

素人が一生懸命アララト山でノアの方舟を探しているのに、「聖書の記載は別の山」とは学者も無粋なことを言うものである。

しかし、実際にアララト山ではいろいろな考古物が発見されている。案外素人の直感の方が正しいのかもしれない。

大洪水

大洪水の伝承は世界各地に伝えられているが、「最終氷期が終焉したときに発生した大洪水のイメージ」と解するのが最も合理的である。どの程度の洪水が発生したのかを探る物証は発見されていないが、急激な海水面の上昇が発生した可能性は充分考えられる。
しかし、最終氷期の終焉は1万年前の話であり、聖書の伝承よりも大分以前の出来事になる。

黒海洪水説

何が何でも聖書の記述を事実にしたがっている連中が欧米の学者に多い。これなどはなかなか傑作だが、やや強引な仮説である。

世界各地の洪水伝承に一番近い現象は大津波である。「間氷期の初期の段階で急激に海水面が上昇したところに大地震が発生した時の記憶」と考えるのが妥当と思われる。

氷河期のころ、人類は亜熱帯の低地に多く居住していたはずである。当時の海水面は最大200メートルも低かったので、現在大陸棚になっているあたりは広大な陸地だったのである。海底遺跡で話題になっている琉球列島も、当時は大きな島だった。
今後水中考古学が発達するにしたがって、衝撃的な遺跡が発見されることだろう。


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