2009年9月15日火曜日
イチロー9年連続200安打
イチローが9年連続200安打のメジャー新記録を樹立させた。
イチロー、世紀の偉業…アーリントン沸く
≪大記録達成はイチローらしい内野安打だった。ダブルヘッダー第1試合で左翼線に二塁打を放ち、残り1本として臨んだ第2試合の2打席目。内野に転がした打球は遊撃手が捕るものの、一塁に送球することはできず、一塁ベースを悠々と駆け抜けた。≫
日本で騒ぐほどイチローがアメリカで評価されていないのは事実である。
イチローの技はプロ好みであり渋すぎるのである。アメリカ大衆の好みには適合していない。
一般にアメリカ人の思考は単純で、判りやすい結果でないと納得しないのである。
ハリウッド映画を見てもヒットするのは勧善懲悪がはっきりした筋書きのものが多い。ヨーロッパ系の入り組んだプロットの作品は敬遠される傾向にある。
剛速球でバシバシ三振を取りまくるピッチャーとか、バカスカホームランを打ちまくるバッターがヒーローなのである。
彼らに比べて非白人系で内野安打中心のイチローは、下手をすると「卑怯者」として映っているかもしれない。
イチローが(おそらく)断る理由
このイチローに国民栄誉賞話が出ては消えている。本人が辞退しているせいもあるが、私もイチローの国民栄誉賞は反対である。理由は後進国ポイからだ。
国民栄誉賞
この賞の出自も自民党の人気取り政策である。もともとありがたみがない。
この賞を名誉と解するか否かはその人の感性だろう。ハクを付けるのならば賞品をはずむことだ。(現行では賞品100万円程度)
1億円くらい賞金を出せば、辞退する人も減ることだろう。
私自身国民栄誉賞に対して特別な思い入れなどない。「自民党なんかが茶番で始めた賞なんぞ誰にやろうが知ったことではない」と言ってしまえばそれまでだが、ただ、私がこの手の賞を企画するのならば、日本で活躍した人物に対して授与したい。
国民栄誉賞第一号の王貞治氏は台湾国籍である。しかし、活躍の場が日本であるから当然受賞に値する。もともと、非日本人であるため既存の受賞資格がない王氏に何か表彰したいために思いついた賞のようだ。
イチローの場合は王氏と全く逆である。日本国籍でありながら活躍したのは外国である。スポーツにしても、外国で開催された国際大会で活躍したとか、外国での登山のように日本人として高度な技術力を発揮したのとは性質が異なる。イチローの場合日本人を代表して大リーグで活躍したわけではない。
大リーグそのものが日本と密接に関係しているわけでもない。
要するに、「外国で一旗揚げた」のパターンである。一般に後進国では先進国で活躍した人物を英雄視する傾向が見られる。
逆のパターンを考えてみよう。日本のプロ野球で大活躍している外人選手も多数いるが、アメリカ人が彼らに注目して騒ぐだろうか?
日本で活躍しても、年齢が若ければ「大リーグで再雇用されやすくなった」程度の評価に過ぎないだろう。
日本で騒ぐイチローの日米通算安打だが、アメリカでは一顧だにされていないことは周知の事実である。張本氏の持つ通算安打記録は依然として抜かれたわけではない。それをイチローが抜いたと騒ぐのはマスコミの欺瞞である。張本氏本人の口から「抜かれた」と言わせるマスコミの傲慢ぶりには、在日の人も怒りを覚えるだろう。辻褄合わせのために「日本選手最多安打記録」なる記録を捏造して、さも権威があるように誤認させる茶番までやらかしている。
イチローが張本氏以上に安打を打ったことは事実であり、評価に値はするがあくまでも参考記録である。それを正式記録のように騒ぐマスコミのこのような嘘つきぶりには嫌気がさす。(もしかしたら、正式記録になっているのかもしれないけれど、だったらもっと情けない)
今回のイチローの記録はアメリカでも大記録である。したがって、彼を評価して表彰するのならば、それはアメリカ国民がするべきことなのである。
日本人としては、「そうよかったね、頑張ったね」程度の対応でよろしいのではないだろうか?
少なくともこの件で派手に騒ぐのは、日本の後進国ぶりが露呈したようで、私としては恥ずかしい。記念切手はやめてください。
それはそれとして、今回のイチローネタに関してネット上では在日韓国人の一部による誹謗中傷コメントが大量に寄せられている。
イチロー“金字塔”も、米国での評価「ほとんど」ナシ…米国人プレスから球団への新記録に関する取材申請は1件もなく
在日韓国人の帰属意識を物語る好例だろう。
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