2008年11月20日木曜日
大学資産運用評価損 慶応225億円 駒沢154億円 経済学部で何を教えているの?
大学で教えていることがいかに実体を伴わないかの見本みたいな話である。駒沢はまあしょうがないとして、慶応は何をやっているんだろう?
225万枚の「福沢諭吉」が消えちゃったのである。
教育界に金融危機の余波、駒沢大が資産運用で損失―慶応、早稲田
≪デリバティブ取引で約154億円の損失を計上した駒沢大学の小林清次郎総務部長は、「フランス系とドイツ系の外資系金融機関2社に運用を任せていた」と述べ、「不動産を担保にみずほ銀行から約110億円の融資を受け、運用を解消したのでこれ以上損失が増えることはない。学生、同窓生、父母の方々に不安を与えて申し訳ないと思っている」と語った。≫
損失の穴埋めのために担保として駒沢大学の深沢キャンパスや野球部のグラウンドなどに根抵当権が設定された。
しかし、母体の曹洞宗は金持ちだから大丈夫だろう。戒名代とか葬式関連では一番ボッているという話である。
駒沢は「損切り」したが、慶応はまだ頑張っている。どうしてだろう?
≪2008年3月期決算では、慶応義塾大学の運用資産の評価損は225億円に上った。北村和夫運用担当課長は、「運用資産1000億円を超えて、現時点での評価損は約225億円で2008年3月末決算から変わっていない」と述べている。世界の株式の時価総額は08年3月末と比較して4割近く目減りしている。マーケットが改善しないと、今年前半の評価を維持するのは難しい状況だ。≫
「慶大150周年」に250億円 恐るべし卒業生の「愛塾心」
≪慶応大が創立150周年を迎えるにあたり、卒業生から250億円超の寄付が集まった。慶大の卒業生は30万人に上るといわれるが、これほどまでに寄付金が集まるのはなぜなのか。背景には、他校から見ても際立つ「愛校心」ならぬ「愛塾心」がありそうだ。≫
いやはや麗しき母校愛ですな。これで損失もチャラです。慶応の場合、「いざとなったらまた寄付金を集めればいいや」ということみたいです。
慶応と言えば早稲田であるが…、
≪ほかの有名大学でも評価損を抱えている。早稲田大学の08年3月末決算書では「運用資産は約1000億円で、政府保証が付いている格付けの高い外債を中心に運用している。3月末時点で評価損が約5億円あったが、その後9月末にかけて膨らんでいる」≫
ここもかなりヘボい運用をやっているみたいだ。
早稲田大学もOBにしつこく寄付金を要請しているが、思うように集まらないようだ。気質の違いである。早稲田のOBはあまり気前がよくない。
早稲田大学125周年記念事業 募金へ協力のお願い
早慶に較べて東大はどうか?
≪一方で、東京大学本部経理グループ長の松沢登氏は、「資産運用額(有価証券)は10月末時点では約800億円で、譲渡性預金(CD)、国債、債券(外債、社債、金融債)、特約定期、金銭信託などに投資している。運用先は銀行・証券会社17社。全て満期保有で途中解約しないことになっているため、評価損益は発生しない」と語った。≫
さすがは東大、損はしていない!
やはり東大の方が早慶より大分賢いのか?
実は東大は凄い見栄っ張りである。本当は損をしているのに嘘をついている可能性もある。というか、損した分は公表しない。
OBはお役人だからね、税金で補填しちゃいそうですね。
大学が株に手を出して左前になっちゃった原因の元を正せば2006年に文部科学省が、「国立大学に対し、寄付金の一部を株式の投資信託で運用することを認めるなど“財テク”のための裁量権を拡大する方針を固めた」せいである。
当時の新聞はこんなことを書いていた。
≪寄付金については、06年度、87の国立大で計約693億円に上った。東大の102億円を筆頭に、九州大46億円、大阪大45億円と多額の寄付を受けた大学も多く、大学法人にとって寄付金の獲得や運用が重要になりつつある。≫ (By読売)
安倍バカボンが集めた「教育再生会議」も2006年6月の第2次報告で「民間の寄付金運用の弾力化」を盛り込み、寄付金に限定した大学法人の資産運用を認めるように求めていた。
≪こうした状況を踏まえて、文科省は、寄付金の運用に関し、国債や地方債など元本保証のあるものに限定している点を法改正し、元本保証がない株式投資信託などへの運用も可能にする。また、大学の教員や学生などが研究成果や新技術、特許をもとに設立する「大学発ベンチャー」への出資も認め、資金調達で苦戦している地方の「大学発ベンチャー」を支援する。≫(By読売)
その結果こうなっちゃいました。政府も再生会議も大学がここまでアホとは知らなかったのだろう。
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