2011年11月6日日曜日

プリンターインクぼったくりキャノンをパクリメーカーが提訴

不本意にも「パクリメーカー」などという不穏当な表現をしてしまったが「コピーインクメーカー」だと話がややこしくなってしまう。

「純正インクカートリッジしか使えない仕様にしたのは独禁法違反」 非純正品製造販売会社がキヤノンを提訴
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1320243527/-100

機械本体を安く売って、ソフトやメンテナンスでかっぱぐのは日本の悪しき伝統商法である。
ガラケーが生まれてしまった背景にもこの「インク商法」があった。
今回は元祖「インク商法」のキャノンが起こしたトラブルである。

互換インクの存在はプリンターメーカーの悩みの種で、特にインクジェットカートリッジの場合、A4用紙100枚も刷れば無くなってしまう分量で、1色単価が1000円以上する。
このカートリッジを10回補充できる量のインクが百均で売っているくらいだから、原価など推して知るべしだ。

医薬品のボッタクリも多いが、ここまであくどくボッタクッている商品も珍しい。

プリンターメーカーとしても百均インクで簡単に補充されたらたまったものではないから、カートリッジに様々な仕掛けをして補充できないように苦労している。

一般的に大量印刷する場合はトナー式の方が割安ということになっているが、勿論トナーの値段だってボッタクリである。

もし、インクジェットの詰め替えが可能になって、1カートリッジ20円程度のインク代になれば、仮に5色使ってもA4用紙1枚1円程度のランニングコストになる。

適正なインクコストならばインクジェットの方がトナーより割安になってしまう可能性もある。勿論印刷スピードや耐久性など他の要因もあるし、トナー代も適正価格になれば割安になるので、比較するのは難しいが…。

≪2社などが製造販売していた別の非純正品については、キヤノンの特許権を侵害しているとして販売差し止めを命じた知財高裁の判決が9月に確定している。≫

ここでいう特許権とは「互換性」を妨害する技術で、それを解除してしまえば「特許侵害」ということになるのだろう。

≪訴状などによると、キヤノンは今年3月以降発売した新機種プリンターに赤外線フィルターを搭載。可視光を発するキヤノン純正品は使用できるが、赤外線を発する非純正品のカートリッジは使用できなくなった。≫

どうやら、これはキャノン自慢の「嫌がらせ特許」のようで、パクリメーカーも対抗できず、苦し紛れに提訴したようだ。

≪エステー産業側は「われわれは純正品よりも安い汎用品を提供しており、排除すれば消費者の利益が損なわれる。健全な競争で社会に貢献したい」と話している。≫

まさに泣き言である。消費者からかっぱげないと、キヤノンの会長も経団連で大きな顔ができないし、「健全な競争社会」は経団連の既得権益に対する挑戦である。

まあ、裁判しても結果は目に見えてますな。





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