2011年4月23日土曜日

東電・清水社長謝罪に福島県佐藤知事の大人げない「拒絶」被災地に原発再開発も考えろ


【原発問題】 「社長もここに住んでみろ」「蚊の鳴くような声でしゃべられても聞こえない」 東電社長の謝罪に避難者怒声

清水氏は過失致死罪で極刑に処せられてもおかしくない犯罪者である。

自民党や天下りと癒着した無責任きわまりない安全対策。事故発生後の初期対応での認識の甘さと無知。ほんの数日後に錯乱してお荷物になってしまう虚弱な精神構造と無能さ加減。そして、死地で懸命に働く現場作業員へのあまりにも配慮が欠落した非情で厚顔無恥な対応ぶり。

呆れ果てた経営者である。勿論、この御仁だけの責任ではないが…。

しかし、実際にテレビの映像を見ていると、清水社長が頭を下げると一緒にお辞儀する被災者や、清水社長の気遣う被災者までいた。田舎の人は純朴である。

原発事故で東京電力 清水正孝社長が謝罪 福島県 佐藤雄平知事「再開あり得ない」

≪東京電力の清水正孝社長は22日、福島県庁を訪れ、佐藤雄平知事と面会し、 福島第1原発事故について「県民の皆様に大変なご迷惑をお掛けしました」と謝罪した。清水社長はこれまで2回、おわびの面会をしたいとの意向を伝えていたが、知事側が断っていた。≫

公人でありながら面会を拒絶する対応そのものが大人げない。この知事はダメだ。
そもそも東電の杜撰な管理を容認したのはこの知事だろう。
ゲンナマに目がくらんで、選択を誤ったのである。
面会を拒絶したのは県民感情を気にしてのことだろうが、こんな子供じみた対応で県民の支持が得られると思ったら大間違いである。

自民党・東電とズブズブだったこの知事も清水氏同様加害者の一人だ。それを誤魔化すための売女のよがり声同様の姑息な演技である。3回目に面会に応じる態度も故事になぞらえているのかどうかは知らないが、「臭い演出」と言わざるを得ない。たぶん、東電と示し合わせた上でのことだろう。

≪清水社長は「一日も早く住民が安心して生活できるよう収束に向けた道筋を進めていきたい」と述べたが、知事は「再開はあり得ない」と、原発の運転再開を認めない姿勢を明らかにした。≫

とはいうものの、福島県(13783平方キロ)のうち原発に近い3600平方キロ(奈良県に相当)は当分通常の生活が送れない状況が続くと思われる。
土地活用も自ずと限られてくる。その中で原発の再建も有力な選択肢であることには違いない。
勿論、住民感情を逆撫でする考え方だが、甚大な被害に対する補償を税金でまかなうだけでは埒があかない。
原発を再建するにあたっては、今回の反省を踏まえ、安全対策を強化すればいいのである。

これだけ国家が傾いてしまえば、感情論だけを優先させるような甘いことは言っていられない。

本ブログでは、「直ちに原発を止めろ」キャンペーンを推進していたので、言っていることが真逆のような印象を受けるかもしれないが、矛盾はない。

原発自体が極めて危険な上に取り扱いが面倒なエネルギー供給源である事実は変わりない。将来的には全面廃止するべきである。

これには誰も異存がないだろう。

問題は「当面の間どうするか?」である。

とにかく東南海地震が現実味を帯びているのである。悠長な対応をしている暇もゆとりもない。直ちに原発を止める必要があるのは、「安全性に不備があり、自然災害によって福島原発同様か、それ以上の被害が及ぶ可能性のある原発」、具体的には「浜岡原発」である。

代替電力源以前の問題なのだ。危ないのである。選択の余地はないはずだ。

浜岡原発

浜岡原発の耐震強度は1号機と2号機が450Gal、3号機と4号機が600Galだが、東日本大震災で福島原発は2000Galの揺れに見舞われた。

つまり、東南海地震が発生した場合M8クラス以上なら、浜岡原発は地震だけでも危ない。津波対策も浜岡原発は8メートルまでで、12メートルに拡張補強したところでお話にもならない。
1号機と2号機に関しては廃炉手続き中だが、完全停止ではない。3号機と4号機は比較的新しい型だが、安全設計は危険な立地条件の場所に建造したとは思えないくらい杜撰なものである。

認可した当時の自民党政権と中部電力による「国民を愚弄する犯罪行為」だったのである。

日本の原子力発電所

このサイトに飛ぶと、日本の原発の場所が確認できる。

浜岡原発以外に直ちに止めた方がよさそうなのは、

東海第二発電所

伊方発電所

川内原子力発電所

これらは東南海地震の震源域に位置している原発だ。直ちに停止しないと、日本終了の恐れがある。

こんな判りきったことも決断できないとは、菅内閣は本当にダメな政権である。
こと原発に関して、政府の怠慢を追及するべきはずの自民党は杜撰な原発政策を推進した張本人なので、当然知らんぷりだ。

これら自民党の原発犯罪者どもも東電経営者同様に法の裁きを受けるべきである。


この統一地方選挙で原発を争点にさせない、マスコミ・自民党(アメリカ)の意図

民主もダメ、自民はもっとダメ、ということでお先真っ暗な状況である。

日本海側は太平洋側より津波のリスクは低いが、それでも現時点ではやばい原発がある。

もんじゅ

事故の連発で、運転どころではなさそうだが、原子炉がどうなっているのか一般には情報が開示されていないのでさっぱり判らない。

何れにせよ、原発は核兵器としての側面もある。今回の原発事故も「核攻撃」という視点で見たら、強力な兵器であることが判った。核兵器を相手国に落とすのは観念的な発想で、巨大規模の核兵器ならどこで爆発しようが最終結果はほぼ同じことになる。すぐ全滅するか、長期間ダメージを受けるかの差に過ぎない。
その意味では、高速増殖炉の「もんじゅ」は世界最強の核兵器なのである。東南海地震が発生するまでは隠れ運転を絶対にしないでもらいたいものである。停止中であっても、原子炉制御が機能しなくなれば福島第一原発4号機みたいなことになりかねない。

なお、私見だが、ナトリウム系タイプの高速増殖炉は制御不可能なのでないだろうか?

この際キッパリと廃炉にしてしまうのも選択肢だが、せめて別の冷却系を開発した方が多少の税金節約になりそうだ。



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