2010年5月19日水曜日
メキシコ湾原油流出事故負担金を払うのは誰だ?突如浮上した「現代重工業」
【韓国】メキシコ湾原油流出、建設した韓国の現代重工業は「関係ない」と主張
≪4月20日に米南部ルイジアナ州沖のメキシコ湾で発生した原油流出事故で、石油掘削施設を建設した韓国の現代重工業に責任が生じるか否かについて関心が集まっている。現代重工業は事故との関係性を否定しているが、油田の掘削権を持つ英石油大手BP以外の企業にも責任が飛び火した場合には、大きな影響が生じるものとみられている。≫
負担金の矛先は当然BP社に向けられると思われる。
いったい負担金はどれくらいの規模に上るのだろうか?
参考になるのが過去の原油流出事故である。
エクソンバルディーズ号原油流出事故
エクソンが払った負担金は25億ドルくらいだったようだが、保険で間に合わせていたり、不透明な部分が多く、具体的な金額は出せない。
政治的配慮で意図的にうやむやにしてしまった様相が強いので、どれほどの被害程度だったのかも謎につつまれている。当然多くの研究者が被害総額を算出していただろうが、ネット上にはあまりそのデータが出回っていない。
パイパー・アルファ
北海油田で起きた海上油田最悪の事故である。34億ドル相当の被害額が出たと想定されている。
スペイン沖油流出事故(2002年11月13日)
120億ドル以上の損害が発生した海難史上においても原油流出においても最大の事故だが、日本ではこの事故の顛末を報じる情報が極端に少ない。Wikipedia 日本語版もこの事件に関しては黙殺している。
しかし、何かを隠匿しているというわけでもなさそうだ。海外のサイトなら結構情報が集まる。
Prestige oil spill
上記事故の被害金額であるが、いずれも算出基準に具体性を欠いており、意図的に過小算出しているものと思われる。
今回のメキシコ湾原油流出事故の場合、様々な悪条件が重なっており史上最悪の被害金額が計上される可能性が高い。
BPは今回の事故で株価が大幅に下落しており、現時点で300億ドルの損失を出している。
この手の事故の場合、関係各社が保険契約しているので、最終的に負債がどこに回ってくるのか非常に解りにくい。
政治的介入があるのも必至なので、最終的には不透明なベールで覆われてしまうのである。
最大被害国のアメリカはBPに天文学的な賠償請求をするつもりで、すでにオバマ大統領が動き始めている。
で、ここに来てBPはプラントを製造した韓国企業の現代重工業の過失を言及し始めた。
現代重工業が作った石油掘削施設は3億6500万ドルで2001年に油田掘削会社R&Bファルコンに売却されている。
現代重工業側は「製作してから10年経過したのでアフターサービス期間は終了している」と主張している。
果たしてツケはどこに回ってくるのか?
関係各社は戦々恐々状態である。
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