2010年7月14日水曜日

「国民の73%が菅首相辞めるな」という呆れた回答 そしてやはり公明と連携へ


1人区は過疎化の進行した非都市部が大半を占める地域である。要するに田舎だ。前回民主党は田舎を味方につけて大勝したが、今回は田舎に裏切られた形だ。
田舎に限ったことではないが、有権者の多数は失礼ながら政治について無知である。投票の判断も情動的な理由で行う場合が多い。
今回自民党に投票した有権者は、自分の行為が結果的に自身の立場を危うくさせる結果に追いやってしまったことに気づいていない。
過疎地域は自立性が低いので税金による補填によって行政サービスが維持されている場合が多い。政情不安定になれば、様々な補助金も減額され、結果的に生活レベルが低下する事態に陥るのだが、悲しいことにその理屈が理解できないのである。

「小作人根性」という言葉がある。殿様や庄屋に服従することで精神的安心感を抱いてしまう。自立性が著しく欠落した自虐的な精神構造である。
封建時代における自立することが不可能な環境下で、精神の均衡を保つために変質してしまった退化現象だが、農民人口が激減した現代にあっても、子孫に屈辱的な遺伝子が受け継がれているのである。
搾取しかしなかった地域ボスを無条件で受け入れてしまう、悲しいマゾヒズムである。

今回の1人区での自民回帰現象は、あまりにも愚劣な自民党政権に一旦は愛想を尽かした元農民層が、2代続けて無能な首相を排出した民主党に恐怖を抱き、パニック状態になって、利権を失いもはや利用価値がないはずの元地域ボスに再びすがりつく醜態を演じてしまった。
田舎ほど世襲候補が有利だが、その背景にあるのは小作人根性の遺伝子である。
日本人の大半は先祖が小作人なので、都市部であっても卑屈な遺伝子を内包している連中が多い。

勿論どこの政党に投票しようが個人の自由であることに変わりはない。
現在日本が置かれている政治情勢を正確に認識し、自己の思想信条と照らし合わせて最も適合する政党もしくは個人政治家を選択するのが望ましい。
以上の過程を経て自民党に投票した人を批判するつもりは毛頭ない。
しかし、「民主党にすると消費税があがってしまう」と思って自民党に投票した有権者もかなりいたものと思われる。当然彼らは自民党が先に消費税を上げると唱えていたことなど知らない。
「情弱」という言葉が流行っているが「衆愚」と大体同じ意味である。
彼らは単に正しい情報を知らないばかりか、判断力も欠落していた。
民度と言う言葉がある。最近になって急激に劣化したとは思わない。以前から日本人の民度が高いという印象はなかった。「全然向上しないな」というのが私の感想である。

まずはこの呆れた世論調査の結果を見てみよう。

菅首相辞任「必要ない」73% 朝日新聞世論調査

≪参院選の結果を受けて朝日新聞社が12、13日に実施した全国世論調査(電話)によると、民主党が44議席と敗北した結果を「よかった」とする意見が48%で、「よくなかった」の30%を上回った。 ≫

これは別にかまわない。2代も続けて愚かな首相を排出した民主党を支持しないのも道理である。

≪一方で、消費増税の議論を「進めた方がよい」とする人は63%と「進めない方がよい」29%を大きく上回り、 大勢は議論の必要性を認めていることがわかった。≫

千兆円もの赤字公債を抱えている現状はやはりまずいと思っている連中は多い。勿論消費税に反対している意見は無知と断定することはできない。他の税収でまかなう意見なのかもしれないからだ。消費税値上げが最善策という保証はない。

≪消費税引き上げに賛成の人は35%(前回3、4日調査は39%)、反対は54%(同48%)で、反対が増えている。賛成の人の中では91%が議論を「進めた方がよい」と答える。反対の人でも「進めた方がよい」が44%おり、「進めない方がよい」48%と伯仲している。≫

このあたりで回答者の真剣度が解らなくなる。かなりめんどくさい質問なので、思考停止していい加減に答えている印象が強い。
このアンケートもどうせ録音による機械的アンケートだろう。
電話越しに無機的な声で、ややこしい質問をされるだけでも聞き手には苦痛なのである。
朝日新聞に限ったことではないが、世論調査をするならもっと回答者に優しい配慮をしてもらいたいものだ。

本ブログでは再三述べているが、日本のマスコミはアメリカ巨大資本の傘下に組み込まれており、それに逆らうことができない状況になっている。
アメリカは日本の属国化を維持するために、洗脳手段としてマスコミを利用している。

バカウヨどもはマスコミについて日本の政党と関連づけているが、実際にはアメリカの指令で動いているのである。

したがって、世論調査も単なる見せかけである可能性が高い。無機的で回答しづらい質問を連発するのも、まじめに答えられては困るから意図的にやっている可能性が高い。
その場合、新聞に公表される数字も、アンケートの集計結果とは異なることになる。そもそも最初から改竄する気なら集計しても無駄なので、未集計のデータはそのままシュレッダーに直行である。

しかし、全てがCIAの陰謀では身のふたもないので(最もその可能性は高いのだが…)、朝日が一応まじめに集計したという前提で検証を続ける。

≪投票先を決める際に消費税をめぐる菅首相の発言や対応を重視したかどうかでは、「重視した」が32%、「重視しなかった」が57%だった。≫

今回の選挙結果は「1人区の選挙民による消費税にパニクった集団ヒステリー」と言うのが大方の見解であり、民主党もその方向で反省している。
しかし、このアンケートではそうではないらしい。それでは、どんなことを重視したのか知りたくなるが、朝日新聞は肝心の聞き込みはやっていない。

≪選挙で敗北した菅首相の責任については、首相を「辞めるべきだ」は17%にとどまり、「その必要はない」が73%を占めた。≫

「自民党に投票しました。だけど菅さんは首相を続けてね」ということか?
比例区では自民党を支持する比率は少なかった。1人区で自民党議員に投票した有権者の意図は相変わらず不明なのである。
これも「全てがCIAの指令による捏造で、選管も不正をしました」ならば、「はい、それまでよ」なのだが…。

≪「ねじれ国会」への見方は、これからの政治に「よいことだ」41%、「よくないことだ」40%と見方が分かれた。≫

「ねじれ国会がよい」という発想自体が奇怪である。騒ぎとか混乱が好きな連中が国民の半分を占めるということか?
良心的に解釈すれば、「1党が独走すると横着な政治をするので牽制しあっていた方がいい」ということだろうが、これではまともに法案が通らない。国会のシステムに関しても有権者の無知ぶりを露呈させている。

前問との関連性を見ても、回答の出方が支離滅裂である。「機械的な質問に嫌気がさして、早く終わらせてくれとばかりにいい加減に答えている 」という解釈がCIAの捏造の次くらいに有力な説か?

≪勝った自民党について、政権を任せてもよい政党かどうかを聞くと、「任せてもよい」は17%で、 「そうは思わない」64%が圧倒した。比例区で自民党に投票したという人でも「任せてもよい」43%、 「そうは思わない」41%と評価が半ばする。≫

ますます1人区で自民党に投票した選挙人の精神構造を疑うような調査結果だ。民主党の政策が不満なので、批判する意味で自民党に投票したということだろうが、その結果どうなるのかまでは予測ができていない。

≪菅内閣の支持率は37%(同39%)と微減、不支持率は46%(同40%)と増えた。政党支持率は民主27%(同30%)、自民21%(同15%)、みんな9%(同3%)など。 ≫

菅内閣は支持しないが、首相は辞める必要がない。ここに至ると、もはや日本語の体裁もなしていないような結論である。

私の個人的意見としては、菅首相は即刻辞めていただきたい。私の知る限り最も愚かな首相である。

自民党がせっかく「消費税を10%値上げする」などと公約し、国民の失笑を買っていたのに、菅氏は首相に就任するやいなや、「自民党は勇気があって偉い、私も消費税を値上げするつもり」などと騒いだ。私は自分の耳を疑った。
消費税値上げに反対であることは勿論だが、選挙直前に騒いだことに呆れたのである。この御仁は何年間政治で飯を食ってきたのだろうか?

この歳になっても「衆愚の発想」を理解できなかった無能ぶりはとても宰相の器ではない。
消費税を導入するにしても、選挙後に国民のコンセンサスを取るポーズを作ってなし崩し的に実施するのが常道である。いかにも自民党的な小狡いやり口なので、菅氏としては潔しとしなかったのだろうが、民度に合致した政策を立てなければ国民の支持を取り付けることができないのである。
菅氏は政治家としての基本中の基本を外しているのである。
アマチュアっぽい人物が参議院議員になる分にはそれも幅を持たせる意味で是とするべきだが、それが首相ではとても困るのである。
谷垣氏の稚拙戦法に踊らされるようでは戦略家としても最低である。

過去において最低の首相と評価されているのは、妾への慰謝料をケチってマスコミに暴露され退陣した某元首相ということになっているが、愚劣ぶりでは菅氏の方が酷い。
日韓国民の生き血をすする様な利権漁りに明け暮れた韓国ロビーが祖父で父も同様、某外国系インチキエロ教団ともドップリの関係のくせに、口先だけ「在日参政権反対」などと叫んでいるお腹の弱い元首相の方がよほど憂国の士に見える。漢字もろくに知らず、成金財閥の息子で鉄砲を撃つ以外に能がなく、漫画好きと自称してオタクに媚びた某元首相の方がよっぽど頭がいい。

やらなくてもいい普天間問題に不自然に首を突っ込み、意図的に支持率を低下させた某前首相は、菅氏と同様「馬鹿」のレッテルを貼られているが、同時に彼は某秘密結社の会員ではないかと疑われている。その場合、一連の愚行はヤラセで、「日本を政情不安に陥れるために。アメリカの指示のもとに忠実に動いただけ」という結論になる。
その意図は日本を結束させないためである。日本の属国状態を維持するためには、民度の向上と団結を防がなければならないのである。属国民を衆愚化させ、政情を不安定に保たなければならない。
小沢氏が中国よりの政策を打ち出しているので、アメリカとしては警戒しているのである。民主党が小沢氏のもとで団結されては属国経営が成り立たかなくなる。日本と中国が連携してアメリカと対抗するのがアメリカにとっては最悪のシナリオである。工作員をフル回転させて、日中関係の悪化を策謀しているのである。
民主党の内部における反小沢派の中にはアメリカの指令で動く工作員も数多くいる。
菅氏も実はCIAのスパイなら、一連の不可解な愚行も謎が氷解することになる。

菅首相、公明党に連携打診する方針を固める

みんなの党にも打診しているようだが、あそこは公務員の給料を下げろと言っているので、旧社会党の抵抗があって無理。一方幹部に多数の在日を持つナンミョウさんは民団や韓国政府が強力に連携要請支ので断りにくい。

みんなの党・渡辺代表「公明党は与党ボケ」

断りにくいどころか、もうその気でいるようだ。1人区で自民党に投票した有権者のおかげで日本は最悪のシナリオを進む結果になった。

これで腐敗堕落した利権亡者どもが延命し息を吹き返し、ナンミョウさんを壊滅させるチャンスも逃した。無知ほど悲しいものはない。日本の改革はこの選挙で10年は確実に立ち後れてしまった。


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