2011年6月3日金曜日

鳩山土壇場の寝返りで不信任案否決!ぬか喜びのバカウヨ無残


自民党の不信任案は数的には勝負にならなかった。
成立の前提として小沢派の造反待ちだったのだが、解散総選挙になれば、民主党の100議席割れは確実で、せっかく握った権力の座をみすみす明け渡すようなマネは常識的には考えられなかった。

しかし、小沢派が新党を作り、それに鳩山派が乗れば、自民党と連立して「再び政権交代」という絵図はあった。

(元記事)反対多数で否決…賛成152、反対293、小沢氏は欠席

≪菅内閣に対する不信任決議案は2日午後、衆院本会議で採決され、賛成152、反対293(投票総数445、過半数223)で否決された。≫

菅氏は小沢氏に同調する議員は多くて50人前後と楽観視していたが、鳩山氏も不信任をちらつかせたことによって、80人を越える議員の造反が確定し、不信任可決が確実になってしまった。

≪菅直人首相が民主党代議士会で自発的な退陣を表明したことを受けて、小沢一郎元代表が「首相から今までなかった発言を引き出したのだから自主的判断でいい」と支持派議員に不信任案に賛成しないよう呼びかけたため、民主党内からの大量造反はなかった。≫

土壇場になって菅氏も遂に鳩山氏に屈服し、「退陣表明」をすることによって党内分裂騒ぎは急転直下収拾された。

自民党は予想以上の民主党の党内抗争激化に一時は小躍り状態だったのだが、直前で肩すかしを食った形だ。
「民主党内の亀裂を深めることに成功したし、菅氏の退陣させる言質も取った」と強がってはいるが、落胆の色は隠せない。
ぬか喜びに終わってしまった空虚感は否めないだろう。

自民党から何の恩恵も受けていないのにもかかわらず、一緒に踊って騒いでいたバカウヨどもも同様に虚無状態に陥っている。

≪ただ松木謙公元農水政務官が賛成票を投じ、小沢氏は本会議を欠席した。≫

現在の執行部に小沢氏を処分する力量はないだろう。

結局、造反したのは松木氏と横粂氏だけで、両名とも小沢氏の子分である。処分されるだろうが身代わり出頭みたいなものだろう。
政治の世界はヤクザのシステムと酷似している。

いずれにせよ、今回の騒動は、菅氏が退陣することで収拾がついたのだが、自民党側も疑問視しているように、菅氏が具体的な退陣時期を明示しなかったことから、あとどれくらい菅内閣がズルズル続くのかは皆目見当が付かない状況である。

(参照記事)首相の原発冷温停止まで続投方針に与党内から反発の声広がる 鳩山グループ「辞めると理解して不信任案反対したのに」

以上は表面的な動向なのだが、水面下では全く別の政治力学が働いているものと思われる。

(参照記事)「自民党がこれみよがしに攻め立てることへの違和感をぬぐえない」 ~不信任案提出、無責任にもほどがある…朝日新聞

≪いま、国会の使命は東日本大震災の復旧・復興に向けた予算や法律づくりだ。
それなのに露骨な権力ゲームにふける国会議員たちに強い憤りを覚える。≫

今回はどのマスコミも朝日さんと同じ論調か解散反対である。あっ!サンケイさんがいたか…

今回の結末はマスコミ(サンケイさんを除く)の絵図通りの展開になったわけだ。

(参照記事)「菅首相が震災復興にもたつけばもたつくほど、長く地位にとどまれることになる。笑うしかない」 ~断ち切れなかった国難

(^^;)サンケイさん、残念!

私の政治観は「日本はアメリカの属国」というスタンスである。この観点で眺めなければ真実は見えてこないと思っている。

マスコミは日本の権力よりもアメリカの権力の影響を受けている。スポンサーを通じて間接的にアメリカに支配されているのである。
つまり、マスコミの報道はそのままアメリカの「意志」を色濃く反映していると言っていいだろう。

基本的にアメリカは民主党政権の継続を望んでいるのである。
これでは、アメリカによって作られた傀儡政党である自民党の立場が丸でない。しかも、自民党の中でも清和会系はCIAの下部組織である。アメリカの国益のためにのみ存在する組織との極言も可能だ。

その自民党を差し置いて、アメリカが民主党に肩入れしている理由は何か?
少なくとも民主党内にアメリカ追従グループが存在しなければならない。
言わずと知れた現執行部である。菅氏が首相の座に留まっていられるのもアメリカに絶対服従しているからである。
鳩山氏が首相の座を追われたのはアメリカのに逆らったと言うよりは逆鱗に触れたからだろう。
小沢派は安保反対でも判るように、アメリカと距離を置いている。それでかつての師田中角栄と同様に疑獄事件を仕掛けられ政治的抹殺を迫られているのである。

この状況を今回の騒動に当てはめてみると、いくつかの不自然な点に気付く。

その1は、「どうしてこんな時期に内閣不信任案を提出しなければならないのか?」

その2は、「アメリカに服従している自民党が反米的な小沢氏と連携して同じくアメリカに追従している菅氏を追い落とそうとしているのは何故か?」

その3は、「菅氏に付いたり小沢氏に付いたりしてめまぐるしく動き回る鳩山氏はどこの権力組織に服属しているのか?」

そのうち、2は比較的簡単に解釈できそうだ。権力を得るためには野合する場合もよくある。
特に自民党の派閥など金と権力という接着剤でくっついているだけの存在で、イデオロギーのイの字も存在しない。
民主党も似たようなものだが、党自体が野合集団なので、派閥単位では旧イデオロギーグループを引きずっている。皮肉なことに極左グループと極右グループが仲良かったりしている。
むしろ中間グループの方が離合集散が激しい。自民党に近い政治力学が働いているためだろう。

一見して無関係のように思われる1と3に関しては共通性がある。「アメリカ」をどのように解釈するかでその意味合いが違ってくる。

この場合の「アメリカ」はオバマ大統領を代表とするアメリカ政府ではない。

アメリカを実質的に動かしている影の政府である。オバマ氏の経歴を見れば判るように、彼が実力で大統領になることは不可能である。つまり、お飾りということだ。オバマ氏は実質的には菅氏以下の権力しか授与されていない。

この影の政府だが、現在2つある。こう考えれば1と3の謎が解ける。勿論この2つの政府は仲がよろしくないわけだ。
結論的には、「アメリカ内の権力闘争の代理戦争が日本で展開されている」ということだ。

詳しい説明は次の機会に譲るが、鳩山氏の爺さんはある団体に所属していたことで有名だった。小沢氏もそことの関与が噂されている。

バカウヨにとっての目の上のたんこぶである自民党の友党・公明党の存在だが、どうしてこの両党がくっついているのか?
これも「CIA」との関連を考えれば簡単に判る話なのである。


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