2011年5月31日火曜日

橋下知事「自己負担で新築住宅に太陽光パネル義務化」にみる自然エネルギー推奨運動のインチキ


(参照記事)社民党:20年までに原発全廃、東北は自然エネルギーへ完全転換50年までに火力停止 行動計画を提出へ

以前から脱原発を主張し続けていた社民党だが、肝心の代替計画は口を濁してきた。それがここに来て、

≪2020年までに国内の原発を廃止し、2050年までに風力や太陽光などの自然エネルギーへの転換を目指すとの行動計画を決定した≫

とのことである。原発廃止後30年間のエネルギー供給はどうする気なのだろうか?

菅首相が突然サミットで騒いだ「サンライズ計画」だが、7年前に作られた天下り法人の企画を急遽パクったものらしい。

(参照記事)セコくて恥知らず…菅直人首相のサミットアピールは7年前の“焼き直し” 適切な目標なのかも疑問

今年は例年になく早い梅雨入りだったが、雨や曇りが多い日本国にあっては太陽光発電はあまり効率の良い発電手段ではない。

(参照記事)橋下知事 新築住宅に太陽光パネル義務化検討…設置費用は自己負担

菅氏は太陽光発電装置の価格を下げると主張しているのだが、自然エネルギーの中でも割髙な太陽光発電だ。その中でもメイドインジャパンはとりわけ価格が高いことで知られている。
ボッタクリ価格を改めただけでも大幅に値段が下がるのは事実だが、その分天下り等利権関係者の取り分が減ってしまう。

(参照記事)水に強い太陽光発電「e-Pot・merine」

これは海難時の緊急発電用装置である。これなら話は解る。発電効率が悪く値段が高価でも商品需要は期待されたのだが、残念ながらあまり売れなかったようだ。漁業関係者相手の商売だが20万円はきつかった。
この記事を読む限り、発電能力に関しては記述されていない。
私も大震災の際に自家発電機をいろいろ調べたが、発電能力はピンキリである。

(参照記事)“計画停電の原則不実施”でも品切れ続出!個人にも50万円超の「自家発電機」が売れる理由

発電機自体は50万円以上の高級品でもバカ売れ状態が続いている。その中で一人ソーラー発電システムは蚊帳の外なのだ。
理由は簡単。値段の割に発電力がないから使い物にならないのだ。
緊急無線の電源くらいには使えるかもしれないが、その程度の使い方なら標準的なバッテリーで間に合ってしまう。何日も漂流するような事態になれば真価を発揮するかもしれないので、救命ボートに備えるかが判断のしどころだろう。しかし、これも乾電池で済んでしまいそうな気もする。

この企業では前回の失敗を反省して、鉛蓄電池をニッケル水素電池にするなど改良を加えたようだが、

≪本体を収めるパイプ形のケースは塩化ビニールとし、海に落としても浸水せず、沈む心配もないという≫

塩化ビニールのような劣化しやすい材質のものを自慢気に宣伝しているようでは、正直な話、今回も売れそうにない。重量も前作より増えてしまったようだが、どの程度発電量がアップしたのだろうか?

しかし、この方面でなら、太陽光発電も可能性がありそうだ。尤も、海上ならばもっと安上がりな負担で済む風力発電でもよさそうな観はあるが…。
なお、同じ太陽利用でも、太陽光発電よりも太陽熱発電の方が効率が良いという説もある。

(参照記事)太陽熱発電

こちらは大型プラントにも適している上、太陽光発電よりも設備が安く作れる。シリコンが不要だからだ。発電効率も太陽光発電が15%程度なのに、こちらは36%(研究段階の数値)が期待できる。

太陽光発電の1kwコストが46円であるのに対して、こちらは10円程度と良いこと尽くめなのだが、政府は黙殺している。利権の関係上面白くないことでもあるのだろう。
尤も、太陽熱発電にしたところで、砂漠の方が効率が良いことは言うまでもなく、日本では不適である。


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