2011年2月20日日曜日

大相撲でガチンコ本場所が2回もあった!八百長無しでは何と!平幕が優勝



大相撲八百長問題”39年前の「ガチンコ本場所」

これは文春さん2月24日号の記事である。さもスクープのように書いてあるが、ネット上で同じような記事が既に紹介されており、パクリの疑いもある。

「大相撲テレビ観戦記」 

文春さんによると、 ≪1972年(昭和47年)の初場所。東京蔵前国技館が「ガチンコ本場所」の舞台だ。≫とのことである。
  
なぜ、その場所でガチンコが行われたのか?
それは以下の理由によるとしている。

1人横綱だった北の富士や大関の大麒麟が暴力団との“黒い交際”をしていた事実が発覚してしまった。
しかも、 ≪目も覆うばかりの無気力相撲が氾濫≫していた。
この危機的状況に、当時の武蔵川理事長は蔵前国技館に「相撲競技監察委員会」という名の“八百長相撲の監視室”を設けた。
そして≪初日から上位陣が潰し合う取組編成≫を組み、「八百長撲滅」「改革の第1歩」と期待された。

優勝予想は2連覇中の1人横綱、北の富士だったのだが、北の富士は13日目に6敗を喫すると、翌日から「不眠症」で休場。7勝7敗1休に終わった。負け越しを避けるためのやむを得ない処置だったと思われる。
「ハチナナ大関」として知られていた前の山も5日目から休場した。

≪結果、11勝4敗で初優勝したのは、前頭5枚目の栃東(現・玉ノ井親方(元大関・栃東)の実父)だった。≫

千秋楽に栃東が大関清国に負けていたら、10勝5敗の力士が8人で優勝決定戦になるという大混戦だった。
この因縁の場所に新入幕したのが北の湖である。

結局、この場所はあまりにもむちゃくちゃな状態だったので、 ≪初の試み「ガチンコ本場所」は失敗に終わり、以後、この改革案が再度浮上することはなかった≫と文春さんは結んでいる。

翌3月場所(大阪場所)では≪元の八百長相撲に戻った≫ 、と文春さんは主張している。確かに≪大関同士(カド番大関の前の山と琴櫻)の取組が無気力相撲の第1号と認定された≫という不名誉な事件は発生した。

昭和47年(1972年)3月場所

幕内では、先場所に続き上位陣が不振で10勝を上げるのがやっとだった。
関脇長谷川と西前頭7枚目魁傑(現放駒理事長)との優勝決定戦となり、長谷川が寄り切って12勝3敗初優勝した。

昭和47年春場所星取り表

これを見ると、確かに前の山vs琴櫻戦は怪しい。しかし、この取組が処分を受けたと言うことは、「協会にまだガチンコ相撲の続ける意志が残っていた」とも判断できる。「この両力士が、協会の意志に反したため処分を受けた」とも解せる。

勝ち星をもらった方の前の山はその後休場を強要され、そのまま負け越して大関を陥落している。
一方負けてやった方の琴櫻は奮起したのか3連勝して10勝5敗の成績を残している。

哀れをとどめたのは横綱北の富士である。暴力団との関係も切られコネも切れたのか9勝6敗のていたらくだった。この成績でも、八百長で負け越しを免れた可能性すらある。
北の富士の最後の3日間の勝敗を見ると、13日目はガチンコ魁傑に破れ、14日目に清国に勝利し、千秋楽ではもう無気力相撲ができない状況の琴櫻に敗れている。

八百長を疑うとしたら11日目の対三重ノ海戦だ。これでからくも勝ち越しを決めている。14日目の清国戦も怪しいことは言うまでもない。清国もすでに勝ち越しを決め、さらに前の山から不戦勝のボーナスをもらっていたので、余裕の敗北である。

まあ、文春さんの主張通り、この場所は「元に戻っちゃったな」と思われても仕方ない印象だ。特に北の富士に対してはおとがめはない。
文春さんはこの結果を見て、「これ以降大相撲は八百長に戻った」と判断したようだ。なお、この場所の新入幕はあの元時津風理事長の双津竜だ、

ここで、注目するべきは次の夏場所だ。

昭和47年春場所星取り表

優勝したのは12勝3敗の関脇輪島。
横綱北の富士は3勝6敗6休。
琴櫻は前の山に勝った後貴ノ花に負けて休場1勝2敗12休。
陥落した前の山は頑張ったが7勝8敗で負け越し。
先場所優勝した長谷川も8勝7敗だった。

また八百長体質に戻りつつある力士の状況に危機感を抱いた協会側がもう一度ここで締め直した観がある。
琴櫻は本当に怪我をしたのかもしれないが、北の富士の休場はガチンコに対応できないためだろう。
つまりこの場所もまたガチンコ場所だった可能性が強い。星取り表を見ても、不自然な取り組みは見受けられない。しかも元祖ガチンコ相撲だった初場所に比べれば、それなりに対応できた場所だったともいえる。

では、ここで立ち直ったはずの大相撲が奈落に沈んだのはなぜか?
それは翌場所を見れば判る。

昭和47年(1972年)7月場所

≪優勝は13勝2敗の成績で外国人関取第一号の人気者、東前頭4枚目の高見山が初めて、表彰式ではニクソン大統領からの祝電が披露されました。関脇貴ノ花も星一つの差で千秋楽まで頑張りましたが優勝には届きませんでした。≫

何と!優勝したのは外国人力士の高見山。準優勝は人気の貴ノ花。
「ニクソン大統領が祝電」

そう、宗主国様が日本の国技に介入してきたのである。政治の世界と同じだ。

昭和47年名古屋場所星取り表

この場所は「臭い奴は休場しろ」と言っていますね。

この月に「アメリカの男妾」と言われた佐藤内首相が退陣している。なお、佐藤栄作氏は魁傑のタニマチだった。せめて大相撲の世界ではガチンコに憧れていたのかもしれない。

そして、その翌場所は…。

昭和47年秋場所星取り表

北の富士がなぜか全勝優勝してますね。


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