2010年9月14日火曜日

八王子 どうなるホーメストタウン墓地の行方?


TBSの番組でも取り上げていたから視た御仁も多いだろう。

八王子

八王子市といっても、全国的にはあまり有名ではないが、東京都では23区に次いで人口の多い市である。面積も伊豆大島の2倍もあり、これも23区と奥多摩町に次いで第3位の面積を有する市だ。ただ、場所が山間部にあり、中央線で東京駅から52分かかる。
江戸時代から絹織物産業や養蚕業が盛んであった為に「桑の都」及び「桑都」などとも呼ばれていたが、安価な住宅地として高度成長期に人口が急増し、数々のニュータウンが造られた。大学の誘致も盛んで、都内にあった大学が八王子にキャンパスを構えたことでも知られている。

今回問題になっているホーメストタウンは1993年に建設された。
時代的にはバブル崩壊で地価が下落した1年後にあたる。計画自体は当然バブル時代になされたものであり、ピーク時よりは緩和した売り出し価格だったとは思われるが、それでもその後の下落ぶりを考慮すると、ここの住人も高値づかみしてしまった被害者ということになる。

〈物件概要〉
◆価格/1、480万円~1、995万円
◆所在地/八王子市元八王子2丁目(残15棟)
◆交通/JR中央線「高尾」駅・
     バス12分「ホーメストタウン」停・徒歩2分
◆土地面積/170.73㎡~232.32㎡
◆用途地域/第1種低層住居専用地域
◆地目/宅地
◆建ぺい・容積率/40%・80%
◆設備/東京電力・都市ガス・集中浄化槽・公営水道
◆その他/都市型大型分譲地内。ケーブル地下埋設(電柱が有りません)
     インターロッキング貼道6m公道面
建築条件付なし・施設負担金50万円別途負担。


これが現在のホーメストタウンの土地売り出し価格である。
最寄り駅が八王子駅ではなく、更に奥地の高尾山で有名な高尾駅だ。そこからバスで12分

高尾駅だと東京駅から中央線快速で73分である。更にバスで12分。

会社が大手町だとするとドアトゥドアで2時間あたりか?
高尾駅まで自家用車で行く手段もあるが、山間部なので駐車場の確保が意外と難しい。また京王線も走っているので、新宿までならそっちの方が速い。

東京都民にこだわるなら通勤圏の住宅としては割安感がある。この値段に上物を乗せた値段は3000万円台で、広々とした庭付きの自然満喫の環境も悪くはない。

平成5年(1993年)にいくらで売り出したかは、あまりにも忍びないので調べないことにした。

都市計画突然の悪夢 商店予定地に大規模霊園?!--東京・八王子市

事件はスーパーマーケット予定地が一転墓地になりそうなので、住民が怒って騒いでいるという内容である。
スーパーマーケットができなかった理由は、周囲の住民数が少ないので採算が合わず、誘致できなかったということだ。よくある話である。
そして、例によって分譲会社が倒産し、転売されたあげく、5キロ先にあるお寺さんが墓地候補地として触手を伸ばしているという事情だ。

商業予定地だった場所なので、住宅街の中心部である。そこが墓地になるのならば、住民が怒り出すのは当たり前である。そうでなくても下落している資産価値が更に低下する。

ただし、この住宅街の周辺は墓地が多いらしい。しかし、この話は何やら裏がありそうだ。

≪もし、住宅を建てられるように地区計画を変更するには、計画区域の地権者(及び面積)の三分の二以上の同意がないと、市に変更の提案を出来ないのです。
結果、空地の状況のままこの土地が放置されることになったのです。≫


転売によって土地を手に入れた業者は住宅地として売り出そうと考えていたのだが、商業施設建設の夢を捨てきれない自治会との間で対立があったようだ。
そこに降ってわいたような墓地計画である。
まあ、嫌がらせと考えるのが妥当だろう。「墓地が嫌なら住宅地として認めろ 」という戦法である。

市の対応がいい加減なので、住民は不信感を強めているようだが、業者と行政がどこまでつるんでやっているのかは不明である。
「坊主丸儲け」にならなければいいのだが…。



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