2010年6月10日木曜日

県立宮古病院ニセ医師不起訴に見る悲惨な日本の医療崩壊度


人の命を預かる医者が無免許だったら、かなりヤバい。かなり悪質な犯罪と思うのだが、実際ニセ医者がばれたらどうなるのか?

「独学で」無免許で30年間医療行為”ニセ医者”に実刑判決

ということで、これほど悪質な事例でも、懲役2年4カ月程度の微罪である。

ニセ医師事件 処分保留で女性釈放 事実上の不起訴処分

世間を震撼とさせた岩手県立宮古病院ニセ医師事件の主犯は何と不起訴処分である。
これが現行法の実態なのだ。検察がトチ狂ったわけでもないだろう。

犯人の女は借金苦の生活保護者で、患者としての知識以外は持ち合わせていないような超ド素人だった。

不起訴になったのは、直接患者を診療する以前に発覚したために、患者に対する実害がなかったためと思われる。

「何やら背景が複雑で、政治的配慮が働いた」などとは考えられない。

田舎の診療所ならともかく、岩手県でも屈指の大病院であわやニセ医師が正規採用される寸前まで行ってしまった由々しい事件なのである。

ほとんどの新聞では3面記事扱いで、詳しく報じていないが、背景にあるのは日本の医療制度の根幹を揺るがす欠陥の実態である。

循環器科に常勤医2人着任へ 県立宮古病院

「医者だ」 医師免許無しに病院で医師として働こうとした大阪の無職女(44)を逮捕

ニセ女医が“勤務先”としていた大阪赤十字病院、実際は“通院先”だった 「借金があった。生活保護を受けていた」

「常勤医の話はビッグニュースだった。期待していたのに、だますなんてひどい」 県立宮古病「ニセ医者事件」地元がっかり

大病院でも専門医師がいない状態が数年続いている。日本全体が大都市圏以外は医療過疎状態に陥っている。

どうして、日本の医療制度はこれほど奇形化してしまったのか?
原因ははっきりしている。日本医師会と自民党である。この両者が日本の医療制度を徹底的に破壊し尽くしてしまったのである。
日本医師会への歪んだ利益誘導の結果が国民無視の現在の惨状である。
壊疽を起こした部位を放置しておくのは本体の生命維持に危険である。摘出するしかない。日本医師会は即刻解体するべきだろう。

自民党と日本医師会の仲を取り持って天下り等でぬくぬく肥っていたのが厚労省の役人どもである。その天下り先の製薬会社。さらにアメリカからの外圧。これで悪人どもがそろい踏みだ。

アメリカからの圧力を徹底排除するのは困難だが、日本医師会を解体するくらいはできるだろう。民主党政権は徹底してこの組織を締め上げるべきである。利権を全て吐き出させるのだ。

事業仕分けでも厚労省の天下り先の独立行政法人を根絶やしにした方がいい。
医師が不足しているのなら、医者を増やせばいい。子供でも判る簡単な理屈だ。自民党時代、利権に縛られてこんな簡単なこともできなかったのである。
「数を増やせば医者のレベルが低下する」などと言う馬鹿もいるが、今だって充分に低い。藪医者は犯罪でないのが現行法の欠陥でもある。ニセ医者も藪医者も患者からしてみれば迷惑度は似たようなものだ。ニセ医者の方が腕が良い場合だってあるだろう。

医者を増やすのには時間がかかるだろうから、急場の措置としては歯医者を医師に昇格させる裏技がある。

簡単な医療行為なら歯医者でも可能である。医師の資格に級位制度を設けて、医療行為を制限させればいいのである。
「歯医者より獣医の方が実際に役立つ」という意見もある。その通りだろう。最近では大学のレベルも獣医学部の方が高いようだ。国民の抵抗感がなければこれもありだ。

現在のような眼科から肛門科まで申請すれば何でもありのような馬鹿な制度も廃止して、一人1科制にしてもらいたい。医者が複数の診療科を希望するなら、複数の免許を必要にすればいいのである。

安倍馬鹿ボンが教員の免許制度を有限化したが、教員なんかよりも先にやるべきは医師免許だった。馬鹿医者がのさばっている方がどう考えても社会の実害は多いだろう。

医者の供給量が増えれば、医療過疎は解消するはずである。

現に歯医者はコンビニよりも多くなってしまい、路頭に迷っている連中も大勢いる。医師に昇格させてやれば、僻地医療にもを身を投じてくれる高邁な人もいっぱい現れることだろう。


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