2010年2月28日日曜日

チリでマグニチュード(M)8.8の超巨大地震発生 日本にも津波襲来 


チリというと、ちょうど日本の真裏で、日本からは最も遠い国である。
しかし、チリでは過去にも超巨大地震がたびたび起こっており、場合によっては日本にも津波が襲来する。いくら地球の裏側とはいっても、チリと日本は太平洋を挟んで相対しており、遮る物が何もないので、地震の影響を受けてしまうのである。

チリでの地震 64人死亡 首都でビル倒壊

≪南米チリで27日午前3時34分(日本時間午後3時34分)ごろ、マグニチュード(M)8.8の地震が起きた。震源地は同国中部のコンセプシオンの北北東115キロ付近。震源の深さは約35キロ。ジョマ内相は同国メディアに対し、地震の死者は64人に達したと述べた。米ハワイの太平洋津波警報センターによると、中部タルカワノで約2.3メートルの津波を観測した。≫

マグニチュード(M)8.8という規模は数十年に一度の規模の超巨大地震なのだが、今世紀に入ってから巨大地震が頻発しており2004年には史上第2位のスマトラ島沖地震(M9.1~9.3)が発生している。
ちなみに史上第1位は1960年のチリ地震(M9.5)である。


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(参照)
巨大地震

巨大地震の例
関東地震(M8前後を想定、1923年の地震はM7.9)
東海地震(M8前後を想定)
東南海地震(多くの場合M8以上、1944年の地震はM7.9)
南海地震(多くの場合M8以上、1946年の地震はM8.0)
三陸地震(多くの場合M8以上)
ボリビア巨大深発地震(M8.2、1994年)
濃尾地震(M8.0[4]、1891年)
四川大地震(M7.9、2008年)
サンフランシスコ地震(M7.8、1906年)

超巨大地震の例
チリ地震(M9.5、1960年)
スマトラ島沖地震(M9.1~9.3、2004年)
アラスカ地震(M9.2、1964年)
アリカ地震(M9.1[5]、1868年)
沖縄トラフ連動型の地震(M9前後を想定[6])
アメリカ北西部カスケード沈み込み帯の地震(M8.7~9.2、1700年)
貞観三陸地震(M8.6~9.0、869年)
東海・南海・東南海連動型地震(1707年の地震はM8.5~8.7)

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巨大地震が発生すると、現地の情報網が寸断されてしまう。今回のチリからの情報はまばらにしか入ってこない。
70人以上の死者が出たとのことである。まだ今後死者の数は増加するだろうが、どうやら震源地は僻地だったようだ。
しかし、それでも300Kmも離れた首都サンティアゴ市内の建物が崩壊したという情報も飛び込んでいる。

現地の被害状況が解り次第、救援措置を講ずる必要があるだろうが、今回はそれ以前に日本の心配をしなければならない。

チリ地震、半世紀前も=津波襲来、140人死亡

1960年の時のチリ地震では日本も三陸沖で甚大な被害が出ている。

【チリ大地震】南米の地震で日本への津波の影響 過去に5回

≪気象庁によると、過去に南米で発生した地震による日本への津波の影響は次の通り。

 昭和35(1960)年5月23日 チリ沖でマグニチュード(M)9.5。太平洋沿岸で1~4メートルの津波。死者・行方不明者142人

 昭和60(1985)年3月4日 チリ沖でM7.9。八丈島で津波18センチ

 平成7(1995)年7月30日 チリ北部でM8.0。青森県などで津波29センチ

 平成13(2001)年6月24日 ペルー南部でM8.4。北海道から沖縄にかけての太平洋側で最大28センチの津波

 平成19(2007)年8月16日 ペルー沖でM8.0。北海道から鹿児島県にかけての太平洋沿岸と沖縄で最大15センチの津波≫


と言うことで、過去の事例から推定すると、1メートル規模の津波が襲来する可能性を考慮しなければならない。

身長よりも低い高さなので、一見大したことはなさそうだが、この津波は強烈な破壊力を持っており、港湾施設への被害が懸念される。例えれば海に超巨大な川が出現して内陸に向かって押し寄せるイメージがそれに近いだろう。


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