2010年1月19日火曜日

プロ野球の恥部を知り尽くした男  小林繁氏急死


小林繁氏急死…球界衝撃 57歳早すぎる

巨人、阪神の元投手で、現日本ハム投手コーチの小林繁氏が17日午前11時ごろ、福井市内の病院で心不全のため急死した。57歳だった。
あまりにも突然の悲報である。

小林氏は72年に巨人入り。76、77年はともに18勝を挙げて長嶋茂雄監督のリーグ連覇に貢献した。しかし、江川事件のあおりを受ける形で、79年の春季キャンプ直前に巨人から阪神へのトレードを通告された。同年に対巨人戦8連勝を含む22勝を挙げて、2度目の沢村賞を獲得。83年に引退するまで悲劇のヒーローとして、阪神ファンのみならず国民的な人気を博した。

江川事件

小林氏にとってみれば江川事件は悲劇的な内容だったが、ハタから見れば滑稽千万な事件だった。
欲しいものがあったら札束で叩いて強欲に手に入れる。今も昔も変わらない。
こんな無法がまかり通ってしまったのだから呆れるばかりである。
私は読売のファンではないので、こんなチームを応援できるファンの心境は理解できない。まあ、人好き好きだが…。

ちょうどこの頃からプロ野球の人気は下降線をたどっていった。傲慢無礼な読売から人心が離れたにもかかわらず、マスコミは読売の中継枠獲得に血道を上げていた。結果として野球中継の視聴率はじり貧になっていった。

読売が9連覇したころに公然と言われていた噂があった。審判団が読売の幇間をやっているというのである。
景気のいい読売が審判団の面倒をいろいろとみてやったので、試合の時も審判は公正なジャッジができなかった。
対戦相手のピッチャーが投げる球に対してストライクゾーンを狭くとり、読売のピッチャーにその逆をやれば、それは読売に有利な展開になるだろう。
八百長は、亀田や大相撲の専売特許ではない。

阪神に移籍した小林氏はその年読売相手に8勝したが、これはさすがに読売の選手が戦意喪失した観は否めなかった。戦意喪失の前に不正ジャッジも役立たない。

古巣・巨人にも衝撃…長嶋氏「悪いことした」

江川氏「申し訳ない。一生消えない」

長嶋氏も江川氏も罪悪感に苛まれたようだが、勿論彼らの責任はない。彼らは駒に過ぎないのだから。責任は読売の経営陣にあったことは言うまでもない。しかしと言うか当然というか、経営陣から反省の弁を聞いたことはない。

“球世主”だった小林氏 トレード拒否なら球界分裂も

分裂が起きる要因などなかった。読売が完全に仕切っていたからだ。
「プロスポーツの実態など所詮はこんなものだ」と一般庶民に判りやすく教えた事件だった。

阪神が小林氏を指名したのは、小林氏が阪神をカモにしていたからである。コテンパンにやられまくっていた小林氏を自軍に引き入れても優勝はできなかった。審判の嫌がらせがあったことを考慮してもだらしなかった。

亀田VS内藤のプロ野球版といえば、事情を知らない連中もイメージがわきやすいか?

ご冥福をお祈りします。


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