2009年12月15日火曜日

日本沈没 「日本製品は高価格だが品質は韓国以下」&海外へ逃げ出す31社


かつて日本製品は高性能・高品質が謳い文句だった。ところが、最近はライバルのアジア諸国の製品との差が急速に縮まってきた。結果として高価格のみが目立つようになり、その競争力は急激に低下してしまった。

中国のマスコミが、そんな日本の産業界を嘲笑うかのような記事を書いている。

「中国で日本製品売れない原因、"高価格"だからは誤解。日本製は品質も技術も欧米はおろか韓国以下」

≪「中国で販売されている日本企業の製品は、とてもじゃないが質が良いとは言えない」
「1980年代の日本製品は卓越した存在だった。
90年代の日本製品は優秀だった。
そして現在の日本製品は『比較的良い』という立場だ」
「日本製品はすでに高品質の代名詞ではなくなった」
などという実際の中国人消費者からの声を紹介した。≫


日本がお家芸にしていた家電製品について、消費者はマニアックな高機能など要求していない。
そこそこに使い勝手がよく、何よりも安いことが重要なのである。
私も日本企業の言い分を聞いていたが、高品質の上にあぐらをかいて、価格を下げる努力を怠っていた観があるのは否めなかった。

中国市場における携帯電話の大惨敗などはその典型だろう。
更には、かつては世界制覇する勢いだったパソコンの売り上げも、国内企業は外国企業にシェアを奪われてしまった。
どうして、日本企業は値段の高いパソコンにこだわったのだろうか?

生産コストを下げるためには日本で製造していては不可能である。安い原料、安い人件費の裏付けがないと低価格商品は作れない。

ということで、生産拠点としての日本を見限る企業が急増している。

もう儲からない!沈没ニッポン見限る31社

デフレが続く日本は市場としての魅力も乏しい。
生産拠点の海外依存率を高めているのは以下の企業である。

◇企業名/アジア比率(%)

◆トヨタ自動車/12.3
◆ホンダ/17.6
◆日産自動車/24.4
◆スズキ/30.8
◆デンソー/16.5
◆アイシン精機/15.9
◆NEC/9.5
◆シャープ/28.5
◆富士通/10.1
◆東芝/17.9
◆日立製作所/19.0
◆住友金属工業/29.1
◆日新製鋼/13.6
◆東レ/29.2
◆イオン/5.5
◆セブン&アイHD/1.5
◆ファンケル/10%未満
◆吉野家HD/10%未満
◆味の素/14.9
◆キッコーマン/10.5
◆キリンHD/20.3
◆日清食品HD/7.4
◆ヤクルト本社/12.1
◆花王/9.5
◆資生堂/17.1
◆ユニ・チャーム/26.2
◆ファナック/32.9
◆安川電機/23.0
◆コマツ/44.7
◆日立建機/22.9
◆豊田自動織機/6.7

結果として日本の第二次産業は衰退の一途をたどるのだが、コストを下げるためには、それにぶら下がっている第3次産業分野にもメスを入れなければならない。

企業そのものの総人件費を下げない限り、製品の低価格化は実現できないのである。

これらの企業は営業や事務関係も現地採用主義を徹底して行くことだろう。

日本の第三次産業は複雑の流通システムによって成り立っていた。二次問屋や三次問屋が非常に多いのが特徴である。

資源のない日本の産業構造において、中間業者の占める比率が高いのは、多くの人間に職を与えるための知恵でもあったのだが、既に日本にはこのシステムを維持する余力は残っていない。無駄な仕事をしている企業は容赦なく潰されている。
流通産業の合理化で、大量の失業者やバカウヨが発生して、2ちゃんねるで公務員叩きをやる以外、不満と暇の潰しようがない事態になっているのである。

日本の国土面積に見合う安定した人口は3000万人程度と言われている。このラインまで人口減少しないと解決しない問題かもしれない。

日本近海に眠っている大量の化石燃料の採掘が可能になり、資源大国にでもならない限り、日本の衰退は止まりそうにもない。


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