2009年12月5日土曜日

外務省天下りの超悪質手口


日本で1年間に天下り関連に流れる金額は20兆円以上と推定されている。国税からも10兆円が流れている。

いささか古い記事で恐縮だが、こんなのがあった。

細田自民幹事長が鳩山民主代表に公開質問状 「天下り団体支出との批判は常軌を逸している」

≪自民党の細田博之幹事長は2日午前、民主党の鳩山由紀夫代表に対し、鳩山氏が5月7日の党首討論で「4500の天下り団体に2万5000人が天下り、国の予算が12兆1000億円流されている」などと政府・与党を批判したことへの反論として「公開質問状」を提出した。4日の午後5時までの回答を要求している。≫

この段階ではまだ自民党政権下だったが、政権交代が実現したので、天下りの実態が更に明るみに出るようになった。

税収40兆円そこそこの厳しい現実の中から50兆円も赤字国債を発行する危機的状況で、全く無駄と断言していい天下りに12兆円も支払ったらどういうことになるか、子供でも容易に判断できるだろう。

天下り関連の中で直接天下りの報酬として支払われるのは全体の数%である。しかし、残りは天下り関連者の報酬だったり(例:交通安全協会のおばちゃん達)、天下りを飼うために必要なハコモノだったりするのである。当然維持費もかかる。
熱帯魚を飼おうとした場合と同じだ。
当然熱帯魚だけではダメで、水槽やえさ代、光熱費もかかってしまうのである。よほど高額な熱帯魚でない限り飼育設備の方が圧倒的に金がかかる。
日本という国家は生活費の半分をサラ金から借りている状態で、熱帯魚の水槽を毎年買い増しているのである。狭い家中水槽だらけだ。

冒頭で12兆円ではなく「国税からも10兆円が流れている。」としたのは、せめて2兆円分くらい有効に使われたのではないか?と淡い期待感を込めたためである。
交通安全協会があることによって恩恵に浴した国民がいるかもしれない。

以上は、国家公務員の天下りだが、それ以上に多いのは地方公務員の天下りである。民主党の調査では村役場からの天下りなど計算されていないだろう。
彼らの手口も国家公務員と同様ならば国家公務員系とは別に10兆円ほど無駄飯喰らいしていることになる。

独立行政法人のような公共団体は代表的な天下り先であるが、ここからも天下りが発生する。天下りの渡りではない。公共団体を原発とする天下りだ。これが潜在的に正規の天下り並に存在すると考えられる。
直接国税から消滅する金額は12兆円だろうが、結果的に国民の懐からむしり取られる上納金は毎年20兆円以上に及ぶものと考えられるのである。

庶民の生活や仕事の中で理不尽で馬鹿らしいと感じる「手数料」のほとんどはこの手の天下りへの上納金である。

民主党政権になったから、これらの矛盾は解決されると思ったら大間違いである。民主党にとっても美味しい金づるなのである。自民党の息のかかった天下りから取り上げるかもしれないが、今度は民主党の子分の餌食になるだけの話である。

具体例を挙げると「家電リサイクル法」。あの法外なリサイクル料の行方をご存じの人はどの程度いるかな?

尤も、中には宝くじ協会のように良心的な所もある。ここは強制的にむしり取っていない。馬鹿の方から喜んで55%の寺銭をせっせと上納している。
このように現実に収益を上げている天下り団体ならば、いくつ存在しても国家財政の負担にはならない。いくらなんでも全部は宝くじ協会の天下りの懐にガメられてはいないだろう。

5代連続で338法人に天下り 官僚OB、延べ2110人

総務庁発だから大本営発みたいな報告である。

天下りサブマリン作戦 年収2000万円ゲット法

本当はここからが本題なのだが、余計なことを書きすぎて紙幅が尽きてしまった。暇な人はこのリンクを一読して怒りを確認してください。


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