2009年9月6日日曜日

お馬鹿製薬会社の便乗商法か? マジか? シール式アヒル型マスク 1枚900円



新学期が始まりいよいよ新型インフルエンザもパンデミックの様相を呈している。庶民にできる防衛策はマスクをするくらいしかない。
で、マスクは飛ぶように売れて、現在では廉価版の使い捨てマスクは全く手に入らない状態である。
どこかで製造はしているのだろうが、必要なとき例によって市場には出回らない。本当に日本は変な国である。
マスクに対する需要が異常に高いので一時在庫切れ状態だったドラッグストアなどでも、ぼちぼちマスクを売り始めたのだが、出てくるのは庶民がほしがっている箱入りの廉価版ではなく、一枚あたり数百円する高級品ばかりである。確かに、値段の高い方が予防効果もそれなりに高いだろうが…。
需要に応えるための窮余の策なのか、露骨な便乗商法なのか、その意図は不明である。

「マスクには予防効果がないから、付けている奴は情報弱者」などとしたり顔で言っている奴もいるが、実際のところはどうなのだろうか?

マスクに一定のインフルエンザ予防効果を確認

このデータによるとマスクを着用すれば感染リスクは3分の1程度に減るようである。「マスクをしていれば安全」ではないが、「リスクは減る」と考えるべきなのだ。ただし、これは一般的なインフルエンザに対するデータなので、新型インフルエンザに対しての効果は不明である。
マスクに使用されている繊維はインフルエンザウイルスよりも目が粗いので、直接的にウイルスの侵入を遮断する効果を期待できないのは事実である。ただし、ウイルスが付着しているくしゃみの飛沫を防止する効果は期待できる。
それと、マスク着用による保湿性がウイルスに対して有効と考えられる。ただし、新型インフルエンザに関しては湿度に強い性質があるので、こちら方面での効果が有効かどうかは解らない。

結論的に言えば、マスクを着用する方が着用しないよりもマシであると言えよう。既に感染している人がやむを得ず外出する場合はマスクを付けるのは社会的義務である。

耳かけがないシール式マスク アース製薬

この製薬会社では「高機能商品投入で他社と差別化し、市場への浸透を図る考えだ」と主張している。「ウイルス侵入を99・9%カットする高機能商品」が謳い文句であるが、マスクではウイルス侵入を阻止できないというのが常識である。したがって、この宣伝は誇大表示による薬事法違反の可能性もある。しかし、現実に「抗ウイルスマスク」と称される商品は数多く宣伝されているし、実際に売られている。厚労省も認可しているのだろう。今回の新商品もその一つに過ぎないのだ。厚労省が怪しげな商品に対して認可したりしなかったりする基準は、私が知る限り、販売会社が大手がどうかということである。天下りと関係があるようだ。

≪耳かけがなく、シールで顔にはり付けるタイプで、肌に密着するためすき間からのウイルス侵入を効果的に防ぐ。内部空間に余裕をもたせ、密着による息苦しさや会話の不自由さを取り除いた。≫

その結果アヒルのクチバシを連想させるデザインになった。

≪価格は900円。≫

新商品ゆえ、調べても判らなかったが、マスクの形状からすると使い捨てだろう。1日900円。ひと月で27000円である。お金持ち相手の商品と考えていいだろう。

≪この日、都内で会見した社長は「販売契約は(感染が広がる前の)3月に結んでいたが、新型インフルでも需要がある」と指摘し、業務用を含め、来年3月までに200万~300万枚の販売を目指す考えを明らかにした。国内だけでなく、アジアでの販売も視野に入れている。≫

既にネット上ではデザインの評価がぼろくそ状態である。このまま一般市場で売れるとは考えにくいが、「業務用」なら一応考えられるかな。デザインなんか関係ないからね。

900円もするのならば、おまけにドナルドダックのお面でも付ければ少しは売れるかもしれない。


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